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PMは育成する時代?深刻化する人材不足を解消する方法

2019年9月3日 03:27 カテゴリー : BPO Times

現在、人材不足に頭を悩ませる企業は少なくないでしょう。
IT企業の約8割が人材不足の問題を抱えています。
SEのみならず、プロジェクトをまとめるPMの人材不足に悩みをかかえていませんか?
現在不足しているPMは、プロジェクトを仕切る重要なポジションです。

そのPM不足解消のため、多く企業で研修制度の導入や外部委託の活用などさまざまな方法を取り入れています。 PMに必要なマネジメント力はもちろん、コミュニケーション能力を育てる研修などもおこなわれ、「人間力」の底上げが進められています。

また、高いスキルを持つテレワーカーへの外注を活用することで、PMの育成に時間をかけず、手間を無くしプロジェクトを進める企業も増えてきました。 深刻化するPM不足を解消する方法をご紹介します。

PMが不足する現状

現在、就活生にとって有利な売り手市場と言われるほど、多くの企業が人手不足に悩まされています。
人手不足による倒産や大手コンビニエンスストアの24時間営業廃止問題など、状況が深刻化するなか、IT業界も同様に頭を抱えているでしょう。

8割のIT企業が人材不足

IT業界では、慢性的な人材不足が続き、質・量ともに将来大幅に足りなくなるといわれています。
2018年6月「日本コンピュータシステム販売店協会(JCSSA)」によりIT企業を対象に実施された「第9回JCSSA景気動向調査」の結果では、77.0%のIT企業が人材不足であると回答し、約8割もの企業が頭を抱えているのが現状です。

特に不足しているPM

8割近くのIT企業が人材不足と回答するなか、最も深刻な職種はPMといわれています。
人材不足であると回答したIT企業の56.1%が「プロジェクトマネージャー系」が特に不足していると答え、「セキュリティ系」が47.4%、「開発系」が46.5%、「保守・運用系」が43.0%と4割台で並び圧倒的にPMが不足していることがわかるでしょう。
【参考】「日本コンピュータシステム販売店協会(JCSSA)」 https://www.jcssa.or.jp/

案件数に比例しないPMの数

PMに求められるものとして、とても重要となるのが「マネジメント力」です。
SEやPL(プロジェクトリーダー)としての経験年数からPMへ進んだとはいえ、誰もが優秀なPMになれるわけではありません。
そもそも、マネジメントの業務にはさまざまなスキルを必要とし、プロジェクトが成功するか、失敗に終わるかはPM次第と言っても過言ではないでしょう。


人材不足が深刻化する一方、求められるプロジェクトの数は年々増加し、完全にPMが不足する事態が慢性化している現状です。

PMの必要性とは?

時代の進化とともに、IT業界の業務量はますます増え続ける一方です。
業務数が増加する反面PM不足が叫ばれるいま、その存在はプロジェクトに絶対的に必要であるといわれています。

そもそもPMとは

PM(プロジェクトマネージャー)とは、「プロジェクトを管理する人・プロジェクトの責任者」です。
全体の管理をするのはもちろん、そのプロジェクトの目的を明確化し計画を立て進行していきます。

予算管理やスケジュール管理、リソースの調整、さらにはリスク管理など、その役割は多岐にわたる重要なポジションです。

PMの存在がそれぞれの役割をサポート

プロジェクトメンバーにはPMのほか、SE(システムエンジニア)やPG(プログラマー)の存在があります。実際にシステムの構築作業をおこなっていく技術者です。
それぞれに重要な役割を持ち、チームを構成しプロジェクトを進行していきます。

プロジェクトを成功させるためには、細かなスケジュールやタスク管理が重要ですが、全体を管理するPMの存在により、技術者は自身のコア業務に集中することが可能となります。

全ての工程を適切に管理

システム開発の成果物は、目に見えて手に取れるものとは違い、最終的に求める結果を共有するのが難しいといわれます。
最終形態の共有が難しいからこそ、完成までにさまざまな変更や追加が多く、納品までにいろいろな工程ややりとりが必要となります。
それを、しっかりとまとめるのがPMの重要な役割です。

チームはもちろん、お客様や費用面、そのほか全ての情報を「適切に管理」していく必要があり、それにより結果が左右される大きな役割を担っています。

PMの育成が難しい理由は?

IT企業の6割近くがPM不足をあげています。
そのため現在では、多くの企業がさまざまな方法と戦略を用いて、PMの育成に励んでいますが、実際にはPMの数を増やすことは難しく、PMへのキャリアアップに足踏みする技術者が増えているのです。

技術だけでは務まらないマネジメントの難しさ

PGからスタートし、SE、PLの経験を経て、PMへキャリアアップしていくのが一般的なイメージでしょう。ある一定年齢以上となると、SEからPMへの転向を求められるようになるのも事実です。
もちろん、年齢を重ねることは、すなわち案件数での経験値が経験年数と比較し高いであろうと判断されます。

しかし、PMの役割として重要となる「マネジメント力」は、技術者としての経験年数が多いからと言って養えるものではありません。
そのため、年功序列でPMへキャリアアップしても、実際にマネジメントに対するスキルや教養が立場と伴わないといったことも多いのが現実です。

技術者としての経験が必要とされる

マネジメントは、どのような企業でも重要視され、現在ではマネジメント力を上げるための研修やセミナーなどがさまざまな場所で開催されています。
マネジメントに必要なスキルを研修で養い、SEとして経験の浅い人材が思わぬところでマネジメント力を発揮するといったこともあるでしょう。


しかし、技術者としての経験の不足から、スケジュールや費用の読みが甘く、最終的に遅延や炎上などに繋がってしまうことなどもあるのです。
経験は、上司が研修等で教えることができるものではありません。
そのためPMには、マネジメント力に加え、ある一定の経験年数が必要になるといえるでしょう。

育てられるPMが少なすぎる

そもそも優秀なPMを育てるだけのスキルを持ったPMの絶対数が足りません。
案件数は年々増える一方で、PMの人材不足が叫ばれるなか、年齢やたたき上げでPMとして仕事をしている人材が多いのは問題でもあるのです。

プロジェクトにアサインしたいPMが空いていないがゆえに、空いていたPMを割り当てるといったプロジェクトも少なくありません。

PM不足を解消するには?

IT業界での人材不足は現在深刻化し、さまざまな方法を用いて人材不足の解消を急いでいます。
実際に人材不足を解消するには、どのような方法があるのか見てみましょう。

従業員満足度の見直し

職場環境などが原因で転職を考える人は少なくないでしょう。
IT業界は3K(きつい・帰れない・給料が安い)と言われ、そもそもSEを目指す人材の獲得が難しい時代になってきました。

そこで、現在さまざまな企業で、雇用の見直しが進められ、給与や職場環境など、従業員満足度(Employee Satisfaction)の改善に力を注ぐ企業が増えています。

教育制度の拡充

一昔前では、仕事は現場において経験から学ぶ時代でした。
しかし現在では、さまざまな企業で研修や教育制度を設け、人材の育成に力を注いでいます。

また、PMに求められるスキルの一つとして「人間教育」を進める企業も増え、マネジメントのノウハウからコミュニケーション能力など、多方面での研修や教育の場が提供されているでしょう。

外注の活用

マネジメントは、専門職としてさまざまなスキルを必要とします。
SEとして優秀なスキルがあっても、マネジメントスキルが低いのであれば、「優秀なPM」になることは難しいでしょう。

そこでPM不足を解消するために活用したいのが、外注を利用するという方法です。
実際、優秀なPMは案件の大きさにもよりますが、1人で何人分ものプロジェクトを回すことが可能なため、自社で業務が滞り遅延が起きている現状を考えると、多様なメリットがあるのは明白でしょう。

【関連記事】「SI業界におけるPMの必要性と人材不足の解消」
https://mama-sun.com/jp/bpotimes/253/

BPOサービス『Mamasan&Company』

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SEやPMとしての高いスキルを持つエンジニアの、子育てや介護によるキャリアストップを阻止し、人材不足の解消に力を入れ、クライアントにあわせてさまざまなサービスを展開する企業です。
高いスキルだけではなく、子育てで磨き抜かれた能力はビジネスシーンで如何なく発揮されます。

まとめ

PMを中心とし、IT業界の人材不足は深刻化しています。
プロジェクトの全体を指揮し、お客様と技術者をつなぐPMは、プロジェクトでは絶対的に必要な存在です。PMが不足する一方で、時代の進化とともに増え続ける業務量をこなすため、一刻も早い人材不足の解消が求められています。

さまざまな企業で進められる、研修制度や人材教育はもちろん、必要に応じ外注という方法もあるでしょう。自社の人手不足、PM不足を解消するもっとも適した方法を幅広い視野で精査し、より良い企業活動を選択してください。

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