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プロジェクトマネージャーの採用ポイントと課題解決方法

2020年5月31日 22:26 カテゴリー : BPO Times

さまざまな業界に必要なプロジェクトマネージャー。略してPMという役割ですが、現在はIT業界の複雑化と顧客のニーズの高度化が進んでいるので、プロジェクトマネージャーに求められるスキルは多様化しています。

その中でも、SI企業が必要とするプロジェクトマネージャーは特に高度なスキルを求められるため、人材不足が問題になりがちです。自社での採用を試みるものの、希望する人材の応募がなかったり、採用しても思ったスキルを持ち合わせていなかったというような事もあるでしょう。

では、なぜプロジェクトマネージャーが不足しているのか、また採用が難しい理由は何なのかをまとめ、解決方法も併せてご紹介します。

プロジェクトマネージャーが企業にとって重要とされる理由

プロジェクトのマネジメントをするプロジェクトマネージャー(以下PM)は、プロジェクトの計画立案や進行管理、予算や人員の編成・リスクの把握など総合的な役割を持つ役職です。また、マネジメント業務だけではなく、取引先への報告やレポーティング、交渉など、プロジェクトの成功を左右するのはPM次第だと言われるほど重要な役割です。では、PMには一体どのようなスキルが求められるのでしょうか。

全体を見渡せる視野の広さと問題解決能力

プロジェクトは複数の人で業務を進めます。特定の人や業務だけを見ていては、プロジェクトを円滑に進めることはできません。PMは、業務を進行する過程でプロジェクト全体を見ておかなければいけないので、開発に直接携わらない外部にも目を向ける必要があります。

一つの問題がシステム開発全体に関係することになるので、プロジェクトを進行する上で大局的に見ることは重要なポイントです。問題への対処が遅れるほど、指定された納期に間に合わせるのが困難になり、取引先との信用問題にも発展する可能性があります。適切な判断力と、的確な問題解決能力はPMに必須のスキルです。

信頼に繋がる責任能力

プロジェクトを主導するポジションであるPMは、プロジェクト全体の責任を負うことも大切な任務といえます。システム開発のスケジュールが遅れたり、品質などの問題が発生しプロジェクトがプラン通りに進まなかった場合、プロジェクトを代表する立場として最後まで責任を持って取引先と対応するのも、PMの役割です。

また、問題が発生した時に責任のある行動ができるマネージャーは、メンバーからも企業側からも信頼され、仕事が円滑に進む要因にもなるでしょう。

目的達成のためのコミュニケーション能力

PMにとって、顕著に結果に結びつくのがコミュニケーション能力であり、不可欠なスキルといえます。プロジェクト遂行メンバーとコミュニケーションをとり、チームを一つにまとめる事も大切です。

また、プロジェクトの企画だけでなく取引先と自社の利益や負担を頭に入れて行動し、「目的達成のためのコミュニケーション方法を選択できる」という高度な交渉力も必要になります。取引先と自社の主張に対して無駄なく迅速に対応する技量も要求されるでしょう。

不足の原因を解析!PMはどこへ?

PMの重要性に関する認識は広がり、その需要は高まりつつありますが、近年は技術発展に伴い、IT関連のプロジェクト自体が複雑化しています。また、開発の潤滑油とも言えるPMの必要性がさらに高まり、需要があるにも関わらず適する人材が不足している問題は、業界で大きな課題となっています。その原因について詳しく見ていきましょう。

求められるスキルが高度

PMになるには、プログラマーかシステムエンジニアとしての知識と経験が必要です。プロジェクトを監督するので、幅広い知識と経験が求められる他、知識と経験によって現場の状況の理解がすすみ、タスクや作業に沿った期間設定なども可能になります。また、PMは各職種の仕事内容を理解し、指示の仕方やチームをまとめる力を身に付けることも大切です。

未経験からの転職はハードルが高い

未経験からPMに転職するのは非常に高いハードルです。実務経験者が必要な職種なので、未経験者や他業界からの転職は困難です。PMに転職したい場合は、必要な資格を取得したり、似ている職種で実績を残すなど、活躍できるとアピールできる技術や経験が必要になります。

技術スキルとビジネススキルを兼ね備えた人材

PMは顧客と技術者の間に立ち、両者を調整する役割なので、技術スキルと営業のビジネススキルの両方が必要な職域です。技術職からスキルアップしてPMへと昇格するのが理想ですが、マネジメント力がないと技術職に留まる人が多いのも、PMが不足している原因の1つと言えるでしょう。

【関連記事】「PMは育成する時代?深刻化する人材不足を解消する方法」

PMを自社で採用するのは可能?

優秀なPMが自社の人材として存在するのは、企業にとって大きなメリットといえるでしょう。しかし、高度なスキルを持つPMを採用するには、相応の知識と採用能力が不可欠です。また、能力に見合う人件費も必要となるので、自社で採用すべきかどうかの判断には綿密な計画性を持った対応が必要となります。

優秀なPMの採用ができたときのメリット

自社で優秀なPMを採用できた場合、会社としてなくてはならない存在となります。長い目で見ても、社内・社外問わず人間関係を円滑にし、期待以上の業績をあげてくれるでしょう。また、そのようなPMの部署に配属された部下への質の高い教育も期待できるので、人件費として会社が投資した以上のリターンが望めます。

PM採用のポイント

優秀なPMを採用するには、まず採用担当者の能力が求められます。採用するポイントや能力を見極める目が必要なだけでなく、優秀なPM採用後も、業務を遂行する中で人材のモチベーションと向上心をどのように継続できるのかなどの取り組みも重要です。「よい人材が採用できたら安心」では企業の成長にも繋がりません。

困難だからこそ!アウトソーシングに期待できること

アウトソーシングは業務を外部企業に委託することで、人件費を抑えるなどのメリットが生じます。では、PMをアウトソーシングすることでどのようなメリットがあるか、見ていきましょう。

人件費を抑えられる

PMに求められる能力は高く、優秀な人材を採用するとなると、相応の人件費が必要になります。時には予想以上の人件費を求められることもありますが、アウトソーシングすることで費用を抑えられるでしょう。

高いクオリティと成果が期待できる

アウトソーシングの企業は知識が豊富なだけでなく、仕事の効率や品質、スピードにも優れています。優秀な人材を活用するためには、育成からはじまり新しい部署の設立、業務の完了までに時間と費用が必要です。このような事からも、専門分野を得意とする企業にアウトソーシングするほうが高いクオリティと成果を期待できるでしょう。

【関連記事】「PMをアウトソーシングして人材不足を解消!」

アウトソーシングにおすすめの企業3選

PMの人材不足で採用活動を円滑に進めらない採用担当者の悩みは尽きませんが、最近アウトソーシングを依頼する企業が年々増えています。そこで、注目されているアウトソーシング企業の特徴をご紹介します。

Mamasan&Company株式会社

世界各国にいるリモートワーカーが活躍する企業です。PMに求められる経験豊富なシニア層も多く在籍しています。日本国内に限らず世界中で作業対応ができるワーカーが活躍しているので、時差を生かした作業が可能です。PM・SE・PG・WEBデザイナーなどのIT業界のプロフェッショナルたちを中心に、一般事務の経験者も在籍しているので、多様な対応が期待できます。

https://mama-sun.com/jp/

日本プロジェクトソリューションズ株式会社

プロジェクト実行支援からサポートまで、有資格者が各種プロジェクトマネジメントを支援してくれます。通常のコンサルティング会社とは異なり、プロジェクトマネジメントの専門会社として、プロフェッショナルによるサポートが期待できるでしょう。また、プロジェクト管理ツール提供など幅広いラインナップでの対応が可能です。

https://www.japan-project-solutions.com/pmo-c134

プライドワークス株式会社「KENJINS」

経営組織のトップとして活躍していたシニア層を中心に、経営顧問として、社歴が浅い中小企業やベンチャー企業へ紹介を行なっているプライドワークス株式会社は、顧問契約マッチングサイト「KENJINS」を運営しています。さまざまなPM業務に関する豊富な人材と運用ノウハウで、新規プロジェクトのサポートを提供できるでしょう。

http://prideworks.co.jp/
https://kenjins.jp/service/detail/38

まとめ

PMに求められるスキルが高度なことが、業界の人材不足を招いています。SI企業にとってのプロジェクトマネージャー不足は深刻な問題ですが、一時的でもアウトソーシングを利用することにより急務の問題は解決でき、アウトソーシングの使い方によっては情報と経験を蓄積させることも可能です。自社にとってのメリットとデメリットを考慮し、自社採用するのかアウトソーシングするのか見直してみるのもよいでしょう。

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