海外在宅ワーカーブログ

Mの独り言~内戦から復旧した鉄道の旅~

2019年12月19日 07:00 カテゴリー : 海外在宅ワーカーブログ

余り知られていませんが、カンボジアには北線(プノンペン-タイ国境)と
南線(プノンペン-シアヌークビル)の2路線からなる全長1,000キロの鉄道が存在していました。
1932年に開通した両路線は一時期タイと繋がる国際路線として活躍した事もあり、
当時の旅客や農産物、輸出入貨物などの運搬に利用されていました。

1970年代のポルポト内戦時代に突入し鉄道は破壊され壊滅的な状況となり、
その後の線路周辺のスラム化、設備の老朽化、地雷問題、山賊の襲撃といった
問題から運行は不定期なものを除いて停止状態となっていました。

補足するとポルポト政権が崩壊した際には残党は北線を使って逃走しました。
逃走の際に追跡を逃れる為の破壊行為や地雷を埋めた場所が多くあり、
北線は南線に比べて損傷が激しくなっています。
2007年、政府主導で「鉄道リハビリプロジェクト」が開始されましたが、
地雷や山賊問題、住民の立ち退き、
200箇所以上にもおよぶ橋梁の再建の壁が立ちはだかり難航し、
全く進みませんでした。

余談ですが、中々進まない鉄道再開に痺れを切らした周辺住民は
独自で生み出した鉄道を利用した移動手段、
その名も「バンブートレイン」で旅客や貨物輸送を行っています。
タイヤがついた長方形の竹で出来た荷台に
エンジンを搭載しただけのシンプルなものですが、
農作物、旅客、家畜まで雑然と最高速度20KM/h程で
移動する姿はカンボジア人の逞しさを物語っています。

またカンボジアの鉄道は単線の為、
バンブートレイン同士が線路上で遭遇した場合は積載物が軽い方が
線路からバンブートレインを取り外して譲るという暗黙の了解がありますが、
実際は線路上で掛け合いが始まります。
そんな掛け合いも名物となり観光名所として
国内外からの観光客が訪れる場所となりました。

さて、14年間定期運行が停止していていた南線が再開して直ぐの2017年に
念願の鉄道の旅を満喫しました。
プノンペンから港町のシアヌークビルまで260キロを8時間掛けて移動します。
(車であれば約3-4時間の移動距離)車両は貨物車両と旅客車両の混合列車となり、
旅客車両は全客室エアコン完備で個室もあります。
自家用車やバイクなどを積載する事も可能ですが移動時間が車の倍かかり、
運賃は長距離バスより高い為、むしろ私のような観光目的の乗客が殆どでした。
様々な要因で実用性にはまだまだ程遠いカンボジア鉄道ですが、
その後、北線が再開するなど着実に鉄道の再建が進んでいます。

カンボジア鉄道

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