海外在宅ワーカーブログ

「韓国」 旅のような日常、日常のような旅

2025年10月6日 09:00 カテゴリー : 海外在宅ワーカーブログ

私は20代の頃に日本に渡り、長い間日本で生活してきました。ですが、この度19年ぶりに韓国へ帰国することになりました。

韓国に19年ぶりに帰ってきた私が、そこで感じた「変化したもの」と「変わらないもの」をご紹介し、これからの韓国での生活への期待について書きたいと思います。

19年ぶりの韓国生活

空港に降り立つ瞬間

飛行機のドアが開き、韓国の空気が一気に流れ込んできた瞬間、胸の奥がざわめきました。19年という歳月は、決して短くありませんでした。空港に漂うコーヒーと香水の匂い、聞き慣れたはずの韓国語のアナウンス。そのすべてが、懐かしさと新鮮さを同時に運んできました。

子どもの頃、空港は特別な場所でした。大人たちの背中に隠れながら、行き交う人々を眺めていた記憶が蘇ります。今回、再び自分の足でこの土地を踏みしめると、あの頃とは違う、自分自身の物語がここから始まるのだと感じました。

変わりゆく街の顔

ソウルの街を歩くと、19年前とはまるで別の場所のように感じられます。カフェの数は驚くほど増え、どの店も独自の物語を抱いているようです。レンガ造りの小さなカフェには静かな音楽が流れ、ガラス張りのモダンなカフェには若者たちの笑い声が響いています。まるで街全体が、時間とともに成熟した舞台のように見えました。

人々の変化と自由

街を行き交う人々を眺めていると、19年前と比べて明らかに変わった空気を感じます。それは「自由さ」です。学生たちは自分の夢を堂々と語り、社会人は自分らしいスタイルで街を歩き、年配の人もまた穏やかに、しかし、どこか誇らしげに暮らしている。その一人ひとりが、自分の人生を堂々と描きだしている姿がとても印象的でした。

かつて韓国は、少し均一性を重んじる社会だという印象がありました。しかし、今では個性が尊重され、誰もが自分の「色」を大切にしている。街角で出会った若者たちの鮮やかなファッションやシニア世代の軽やかな笑顔の中に、確かな変化を見て取ることができました。

変わらない温もり

一方、変わらないものもあります。それは、市場のざわめき、屋台の香ばしい匂い、人々の温かい呼びかけです。寒さの中で食べるトッポキの辛さは、舌だけでなく心まで温めてくれます。ホットクの甘さに涙が滲んだのは、単なる食べ物の記憶ではなく、幼い頃の自分が重なったからかもしれません。19年の空白を超えて、味覚が私を子ども時代へと一瞬で連れ戻したのです。

季節が教えてくれること

夏の熱気が少しずつ和らぎ、空気にほんのりと秋の気配が混じり始めています。街路樹の葉はまだ青々としていますが、ところどころに淡黄色が差し込み、これから訪れる季節の変化を予感させます。柔らかな風が頬を撫で、日差しもどこか優しくなったように感じました。日本で暮らしていた日々の中でも、ふと恋しく思い出すことがありましたーーそれは、韓国の四季の移ろいです。再びここで、季節の始まりを肌で感じられることが、何よりも心を満たしてくれます。

これから木々が少しずつ色づき、やがて黄金色に染まっていくのを見届けられる。その過程を共に過ごせることが、今の私にとって大きな喜びです。

これからの生活への想い

まだ始まったばかりの韓国での生活。19年という長い年月は確かに大きな空白でしたが、それは決して失われた時間ではなく、今の私を形作るための旅だったのだと気づかされます。ここで出会う人々、目にする風景、味わう日常の一つひとつが、これからの私を新しく書き直していくでしょう。旅のような日常と、日常のような旅。その狭間に身を置きながら、私は再び自分自身を紡いでいきたいと思います。

韓国は今、私に静かに語りかけています。ーー「おかえり」と。

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