海外在宅ワーカーブログ

Mの独り言:在宅ワークで親子留学実現 ー娘、音楽院入学を果たすー

2020年11月23日 10:00 カテゴリー : 海外在宅ワーカーブログ

半年くらい前、世界中が往来を控え、一方で国境なきウィルス達は身動きが取れない私達をよそに世界中で猛威を振るい始めたころ、我が家は予定を少し早めてカンボジアからヨーロッパ向け出国最終便になんとか飛び乗りフランスに移住しました。

フランスへのドタバタ移住劇と移住目的

1年かけて準備してきた移住計画がこんな形でドタバタ劇になるとは思ってもみませんでした。やり残した事やご挨拶しそびれてしまった方、忘れてきてしまった物だらけです。私はドタバタ劇でメガネをなくしてしまい、しばらく”見えない”生活を強いられたのは苦い思い出です。

さて、今回の我が家の移住目的は期間限定の親子留学です。夫はフランス企業での経営の習得、私はフランス語の学習、娘たちは音楽院での文化芸術活動に勤しむ事という目標を掲げています。私以外の家族はフランス語ネイティブなのでこちらでの生活はすんなり溶け込めたようです・・・。

はい、私以外は・・・、です。

子供達の県立音楽院入学

そして先日、家族の中で先陣を切って長女と次女が県立音楽院に入学を果たしました。パリの国立とは違い、地方ということもあるのかイメージされるほど門戸が狭い訳でもなく本人に意欲があり、長く続けてくれる子供達を優先して入学させているようでした。

その点においては長女、次女共に経験者であったこともあり、結局、二人とも選考第二過程からの開始となりました。しかし長女の種目はウェイティングリスト行きが濃厚でしたたので、結果発表まで落ち着かない数日を過ごしました。

私もその厳しさは方々から見聞きしていましたが、我が子が厳しく指導されている姿を目の前にするのは、少々いたたまれない気持ちになります。学校からするとウェイティングリストでも入学したい子供は山ほどいる・・・、というスタンスなのでしょうか。

厳しいけれど恵まれた学習環境

フランスでは数百年続く歴史を受け継ぐ人材を養成するために全国に国公立の音楽院が設立され、すべての子供に音楽やダンスを学ぶチャンスが与えられており、 家庭の収入で微妙に異なってきますが学費等もほぼ無料にちかいです。また、日本のような私立の音楽教室はほとんど目にすることがありません。

私が住んでいる街は都心からかなり離れた地方ですが、それでも最高の先生と設備が整ったとても恵まれた環境です。1年目は楽器などに触れる機会はほとんどなく延々と基礎を学ぶようですが、子供たちにとってはやはり相当な苦痛のようです。そして毎年厳しい昇級試験などもあり学び続けるには本人と親の強い意志が必要です。

というのも、我が家の場合は通常の小学校に加えて1人週3回の送り迎え、長女、次女それぞれにレッスンと音感、音楽理論を学ぶ講義があり、それぞれ場所が違います。テキストも異なれば、次女については都度衣装や持ち物も違うのです。親もしっかりしていないと、音楽院の校舎間を走り回ることになります。実際、私は次女に衣装を着せなくてよい時間にバッチリ着せていってしまい、完全アウェイなわが子に申し訳なくなりました。

音楽院に通っている学生達は、街で開かれる音楽祭などの入場料は、結構な確率で免除になります。また付き添いの親も割引が適用されます。音楽院で公式にアナウンスしているイベントについては先生が付き添ってくださることもあります。これは仕事などで連れて行けない家庭の子供に鑑賞の機会を与えるためのようです。

我が子にとってこの音楽院での経験の多くは試練や苦労が伴うことかもしれませんが、きっと好きなことで自立するという気持ちがある限り、その試練や苦労を楽しめることもあるのだと信じています。

県立音楽院の建物
【県立音楽院の建物】

 

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