
インド、ブッダガヤに在住してますNYです。 15年前、関西からここインドに移住してまいりました。当時の心境から現在のライフスタイルまで、日本とは全然違い、想像もし難い世界だと思いますので、少し皆様にシェアさせて頂き、「世界にはこんな日本人もいるのか」と驚いていただければ幸いです。
最初のインドとの出会い
今でこそ経済成長の真っ只中にあるインドですが、私が初めてインドに出会った頃は、まだまだマイナーな国のひとつだったと思います。数十年前、英語を専攻していた学生時代のこと。英語しか話せないインド人店長がいるインド料理屋のバイト募集を見て、「英語の勉強になるかも」と応募したのがきっかけで、インドにどんどん魅了されていきました。(その後、まさかこの時点でインドに住むことになるとは想像もしていませんでしたが、その店で主人とも出会うことになります。)
異文化にはまる、その果てに結婚と移住
インド料理屋でのバイトを通じて、私はインド文化に触れましたが、それはまさに衝撃的で刺激的な体験でした。まず料理。インドカレーは日本のカレーとは全く異なり、「スパイシー」という表現がぴったりですが、そのスパイシーさが実に魅力的で、美味しいのです!そのバイト先でのインド料理のまかないのおかげで、私はなんと5kgも太りました。
さらに、インド人のしつこさ、おもしろさ、家族愛の深さ、ダンス音楽、映画、神様への信仰など、すべてが新鮮で面白いと感じました。
学生生活が終わり普通のOL生活が始まりましたが、休日にインドのことを考えるのが私にとって大きな息抜きになっていました。そんなふうに、ずっとインドに心が引き寄せられていました。そして、かねてより付き合っていた主人と結婚することになり、彼がインドに帰ると言ったので、私も仕事に疲れていたこともあり、一緒に行くことを決心しました。
インド・ブッダガヤに嫁ぐ
こうして私はインドのブッダガヤに嫁ぐことになりました。正直なところ、その時はあまり深く考えずに決めました。外国に住みたいという漠然とした思いは以前からありましたし、新しい人生の章が始まる感覚で、それほど抵抗はありませんでした。
私が嫁いだブッダガヤは、お釈迦さまが悟りを開いた場所として有名で、街には多くの外国人がいます。しかも州で唯一国際線がある飛行場もあり、日本人の私が歩いていても特別珍しがられることはありませんでした。しかし、観光と「住む」のは全く違うことで、ここからさまざまな困難が始まります。
生活インフラと文化の違い
まず、インフラの整っていなさに驚きました。日本では停電をほとんど経験したことがなかったので、インドに来てからの停電の多さにびっくりし、最初は苛立ちも感じました。
停電
炊飯中に電気が切れて米に芯が残ったり、テレビ番組のエンディングが見られず途中で停電になったり。貴重なエビ(内陸なので海鮮はほとんど手に入らない)を特別な日に食べようと冷凍していたのに、停電で悪くなってしまい、食べたくないのに無理やり調理して食べたり…。
食べ物
食べ物に関しても、宗教的理由で鶏肉と山羊肉しか手に入りません。鶏肉は丸ごと1匹で買わなければならず、お店で血抜きや内臓・皮の処理はしてくれるものの、部位はすべてバラバラに切り分けられます。スーパーはなく、肉は肉屋、野菜は野菜屋(どちらもほったて小屋や道端で営業)で買うため、買い物にはかなり時間がかかります。買いたいものに合わせて商店を回るスタイルは、日本では考えられない体験でした。
交通事情
交通事情でいうと信号はありません。道路には人、自転車、バイク、牛、ヤギ、犬が行き交い、まるで動物園の中。運転するときはかなり神経を使います。よけるのが大変で、「どけどけ」とばかりにクラクションを鳴らすので、かなりの騒音です。ちなみに私の車は、牛と接触してへこんでいます。
インドでの生活を通して学んだこと
今思い返すと、自分でもよくインドに来たなぁと思います。無いものを数えたらきりがなく、確かにしんどいことも多かったです。それでも、その中で「ないならないで仕方ない」と思うことで、しがみついていた物や考えを手放すと、気持ちが楽になっていきました。
この刺激的で人情味あふれ、毎日を一所懸命生きているインド、そしてインド人たちが、私は好きなんだなと思います。迷惑をかけられることも多いけれど、インドでは「迷惑をかけても誰も何も言わない」という、まさに“おおらかさ”に救われてきました。そしてこれは社会の助け合いにもつながり、ここがインドの魅力なのだと思います。
これからも、この地で強くたくましく生きていきます
インドでの生活は簡単じゃないことも多いですが、それも含めて学びの多い毎日です。たくさんの困難を乗り越えて、少しずつ強くなれている気がします。強くなりすぎております(笑)。
これからもこの土地で、自分らしく、そして前向きに生きていこうと思っています。神様から与えられたこの運命(笑)。この環境で、できる限り楽しく、力強くやっていきます!
✩フォローお願いします✩
シンガポール在住ママの日常〜1才児育児・第二子妊娠・在宅ワークの両立〜




