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テスターの外注で攻略!人手不足を解決するメリットとは

2022年1月24日 10:00 カテゴリー : BPO Times

今企業の開発現場では、製品のリリース前に欠くことのできないテストを行うテスターが、人手不足により確保が難しくなってきています。これには、IT人材不足が大きく起因しています。しかしながら、テスターの仕事とは、人手不足だからと言って省くことができない仕事です。

テスターの仕事と必要性、また今後も人手不足が続くとみられているIT業界において、テスターを外注によって確保するメリットを考えていきます。

製品リリースに重要な「テスター」とは?

現在、人手不足と言われているIT業界において需要の高いテスターとは何か、そしてその仕事内容について見ていきます。

テスターの仕事内容

テスターとは、開発された製品やシステム等の成果物に対してテストを行い、システムにバグがないかなどを検証する職業です。テスターの主な仕事内容は、与えられたテスト項目に従って、成果物の動作を確認することです。想定される操作を行い、きちんと想定された結果が得られるかの確認を行います。そこで想定された結果が出なければ、設計に問題があるということです。テストの結果、判明した問題点の修正は本職であるプログラマーやシステムエンジニアが行うため、テスターが修正を行うことは少ない現場が大半です。

問題がなくても終わらないテスター業務

想定される操作で無事に動作ができる確認が終わったら、次は普段操作しないような想定外の操作を行い問題がないかの確認に入ります。なぜならば、実際の使用者はときに開発者が想定していない操作を行う場合があるので、ありとあらゆる可能性を考えて操作を行う必要があるのです。
例えば、キーボードをでたらめに打ち込んでみたり、キーボードとマウスを同時に使ってみたりといった操作をあえて行います。このようなテストを行い、一つ一つの結果を詳細に記録していきます。そして問題の有無に関わらずテストの結果を記録する必要があるため、そのレポートの量は膨大なものとなります。

テスターは重要?その必要性

テスターは開発現場にとって、もはやいうまでもなく必要な存在です。

テスターが必要な理由

出来上がったシステム品質の良し悪しは、開発会社にとっては死活問題と言えます。ユーザーが問題なくシステムを使えることが最重要だからです。そのため、テスターによる審査は必要不可欠です。

テスターなしのリスク

仮にテスターの審査なしで世に送り出したシステムにトラブルが発生した場合、製品の改修費用や、クレーム対応、見つかった欠陥の修正、再テスト等が必要となり、コストが膨らむこととなります。また一度、欠陥を出してしまうと、その製品の品質は低いものと見なされ、ひいては企業の競争力の低下にもつながります。米国の調査によれば、ソフトウェアの欠陥が原因で発生する損害は、年間595億ドルにものぼるそうです。また、そのうちの3分の1はテストで回避できた問題だと言われています。テスターがいれば、回避可能な損害額は、年間約196億ドルの計算になります。

IT人手不足とテスター外注増加

経済産業省が発表した、IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果でも明らかですが、日本ではリーマンショック後、IT人材に対する不足感が急速に拡大しています。

【引用】「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果_経済産業省」

ITの人手不足とテスターの関係

産業界では大型のIT関連投資が続き、昨今の情報セキュリティ等に対するニーズの増大により、ITに対する需要は増加傾向にあります。それにもかかわらず、我が国の少子高齢化に伴い、労働人口(主に若年人口)が減少することから、今後IT人材の獲得は現在以上に難しくなると考えられています。新卒者の規模や動向等の人材供給の条件に今後大きな変化がなければ、人口減少とともに、IT関連産業への入職者数は減少する見通しとなっています。テスター人材の確保についても同じことが言えます。

テスター外注が増えている理由

テスター外注が増えているのは、先に述べたようなITの人手不足が主な要因です。

テスターは以前よりSEの入り口と言われ、新人SEが担当する業務と捉えられてきたので、少ないIT人材の中からさらにテスター要員として人材を確保することに限界が来ているとも言えます。 テストは可能な限り外注のテスターに依頼し、テスターを常駐させるコストを削減する分、プログラマーとしての人材を確保することに注力したいという企業が増えているのです。

テスターを外注するメリット

では、テスターを外注した時のメリットを見ていきましょう。

人手不足を解消

テスト工程を一括アウトソーシングすれば、膨大なテストの作成から、人材集めなど開発側の時間や手間は一切かかりません。
開発会社だけで、テスターとして最適なスキルを持った人材を集め、テストを行おうとするとほかの業務部門の仕事を侵害するケースもあります。

第三者視点でのテスト

成果物の動作をまったく第三者の視点で多方面からテストすることにより、開発者自身が見逃しがちな障害を発見することができます。開発者がテストを行う場合、機能や仕様を熟知しているため、意図せずともテストの範囲が狭まってしまったりするケースや、重要視できず省いてしまうケースがあります。

コスト削減

テスターを外注することにより、各々の成果物に適したテスターを採用するコストやその教育にかかるコストを最小限にすることが可能となります。また膨大な量のテストを自社で作成する手間も省けます。  

テスターを外注するデメリットは?

では、テスターを外注する場合のデメリットについても見ていきます。

テスターの外注には密な連絡が必須

テスターの外注先は、専門家ではありますが自社の社員ではありません。そのため企業理念や成果物の本来の目的を理解してもらえない場合や、すり合わせがうまく行えない場合もあります。外注の際にきめ細やかに対応してくれるかどうか、密に連絡を取りテストを進めてもらえるか事前にしっかりと相談し見極めることが必要となります。また、密な連絡を取っても、希望するタイミングで条件を満たしたテスターがすぐに見つかる保証はありません。

コスト削減とならないリスク

テスターの外注は外部との請負契約なので、当然取引先の利益もコストに上乗せされます。結果として人件費と固定費を使って自社でテストするよりも、コストがかかってしまうこともありえます。

外注ならここがおすすめ!外注先企業2選

IT人材が圧倒的に不足する今、テスターの外注は有効な選択肢の一つです。
しかしながら、テスターの外注を検討する際には、その会社の選択に慎重を期すことが重要です。
ここではテスターを外注する際のおすすめ企業を見てみましょう。  

Mamasan&Company株式会社

Mamasan&Companyでは、システム開発業務をBPOで請け負っています。
開発から保守まで幅広く対応しており、世界最高水準のセキュリティと密な連絡、チーム力で業務をスピーディに遂行、豊かな人的資源とスキルで万全のアフターフォローを行ってくれます。10年以上の実績を誇り、世界各国の在宅ワーカーと共に、バックオフィスやコールセンターサービス、Eコマース運営などをトータルサポートしている企業です。そのため、開発のみならず、他業務と連携した依頼をすることも可能でしょう。

株式会社楽堂

株式会社楽堂のオンデマンドテストサービス「TESTERA」の特徴は、スケジュールに合わせていつでもすぐにテストができること、テスターとなる人材を選択できること、そしてテスターからのテストレポートのみに対して費用を支払う、成果報酬型のテスト実施が可能な点にあります。TESTERAに登録している3000人以上のテスター会員が様々なテストに即対応できる環境が整っており、申し込みから最短1日でテストが開始できるスピーディさも注目です。

まとめ

IT業界におけるテスターの人手不足の現状が浮き彫りとなりましたが、昨今のIT人材不足をかんがみるとテスターの手が足りていないのは競合相手も同じ状況です。プログラマーやSE、またはほかの業務部門にテスターの仕事を振り社内で解決する策もありますが、より効率よく開発を進めて新しい成果物をリリースしていくためには、テスターを外注していくのも有力な方法の一つと言えます。

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