株式会社吉野家ホールディングス グループ財務経理本部(経理)
高島 悟志 様
Mamasan&Companyを知った経緯について教えてください。
私たち吉野家ホールディングスグループは牛丼チェーンの吉野家を中心にさまざまなブランドを展開している企業です。国内外で約2800店舗、国内でいえば吉野家が約1200店舗、はなまるうどんが約400店舗を有しています。
そんななかで、店舗開発に関わる業務は毎月約1500件の支払データをシステムで一括作成していました。しかし2023年10月のインボイス制度導入、電帳法改正により、このシステムが機能しなくなってしまった。データを1件ずつ電子化に対応させなければならなくなったのです。この業務に対応するために内製、BPO、派遣……さまざまなやり方を検討していくなかで、私たちが使用していた『楽楽精算』という支払システムの提携会社としてMamasan&Companyの存在を知ったわけです。
そしてMamasan&Companyを導入。その決め手となったことは?
いくつかの(提携)会社と面談をさせていただいたのですが、Mamasan&Companyさんなら誠実に対応していただけるだろう、と思った次第です。もちろん価格面などでの相対的な評価はありましたが、Mamasan&Companyの”社風”に惹かれたというところもあります。
どのような社風だとお感じになられましたか?
一言でいえば”温かい会社”だなと。私たちが不安に思う気持ちを察してくれたのかと思うのですが、業務のやり方につと。私たちが不安に思う気持ちを察してくれたのかと思うのですが、業務のやり方についてこと細かく説明していただけました。「入社の際には人材を厳選していて、面談の段階で7~8割はお断りしているんです」なんてことまで話していただけました。またそれとは別に、「出社しない」(完全リモート)という働き方のスタイルには驚きましたね。
導入に際しての問題などはありましたか?
導入当初はデータの受け渡しなどに手間取りはしました。社内でもなかなか準備が間に合わなかったんです。でも最初のテストランの後は毎月オンラインでの定期ミーティングを設けていただいて「こんな問題がありました/それに対してはこう対処していきましょう」と、常に発覚した問題に対するアクション、改善があったのがありがたかったです。
今は定期ミーティングではMamasan&Companyからの提案もありますし、逆にこちらから「こうすればMamasan&Companyがもっと楽になるよね」といったことも提案させてもらっています。
Mamasan&Companyの特徴として、徹底した業務の可視化、作業の細かい分解がありますが……。
過去にも一度、経理業務のアウトソーシングを行ったことがあるのですが、そのときは想定していた成果が創出できませんでした。先方は「効率化によって業務時間を減らしていきます」というお話だったんですが、ミーティングを行っても改善の報告などが見受けられず、そういったこともあって(アウトソーシングには)不安もあったのですが、Mamasan&Companyの場合は、最初の3カ月間は通常の運営チームとは別に、業務のフローの設計・作業の分解・マニュアルを私たちと一緒に丁寧に創り上げるというプロジェクトがある。最初の3カ月間でしっかりと業務の可視化ができた。「ここまではMamasan&Companyが、ここまでは社内の人間が」という分担が明確になりました。
これまではマニュアルを作ることも業務フローを作ることも結局後回しになってしまって、作業のローテーションができなかったのですが、その問題が解消されたことがありがたいですね。自動化のしくみをMamasan&Companyと一緒に創り上げた、という感じが大きいです。
では、実際の”数字面”……コスト削減等に関してのMamasan&Company導入の効果はいかがでしょう?
やはり電子化対応への内製化を考えた場合には最低でも3~4人の人材は必要だと考えていましたので、単純に業務委託費を差し引いても2~3名分の人件費はなくなりました。その部分はとても大きなメリットだと感じています。
Mamasan&Companyへの不満や今後のリクエストはありますか?
不満は……一切ないです(笑) 今、私たちは新たな中期計画が始まるという時期です(2025年3月開始)。財務経理に関しては、さまざまなアウトソース、AI、新しいシステムを導入していき、定型業務・非定型業務をしっかり分けてなるべく定型業務にリソースを割かないで済むようにしようという計画を立てています。そのなかで、支払業務だけではない経理の定型業務といわれるものに関してもアウトソーシングを進めたいという話をさせていただいています。
ますますのMamasan&Companyの活躍を期待されているということですね。最後にざっくりとした質問なのですが、Mamasan&Companyって、どういう会社だという印象がありますか?
最初の打ち合わせから感じていたのですが、すごくアットホームな会社、というイメージが強いですね。”完全在宅ワーク”にもかかわらず、ヨコのつながりがとても強い。定期的にオフ会なども開催されているみたいですよね。ヨコのつながりが強いということは、依頼する側としてもとても大きな安心感につながります。また、惰性になりがちな定期ミーティングに際しても、私たちのために毎回しっかりとアジェンダを作成したりと綿密な準備をしていただいている。このあたりは社内でも見習いたいところです。
社内・発注先を越えた”チームワーク”が生まれているんですね。本日はありがとうございました。
ミーティングにはご担当の皆様が毎回顔を揃えてご参加いただいている、チャットでの質問にもすぐにレスポンスをいただける。吉野家ホールディングス様が私たちの働き方を理解しようとしてくださり、お互いに「どうすべきか」を一緒に考え、齟齬がなく同じ方向を向いて進めることができたこと、それがこのプロジェクトの始動を成功させた、というのが、新規立ち上げチームとして吉野家ホールディングス様と関わらせていただいた私の感想です。Mamasanの提案も聞いていただけ、忌憚なく意見交換ができました。お客様とのチームワークで業務を立ち上げる……それは多くのMamasanにとって最高の悦びであり、「もっとこうしよう!」というさらなるチャレンジにつながる源になっています。
Mamasan&Company 吉田里香