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マーケティングリサーチを活用して、市場を味方につけよう!

2019年6月24日 07:00 カテゴリー : BPO Times

「ニーズに合った商品を販売したいけれど、消費者の声がわからない」
「絶対に需要はあるはずなのに、何かが足りない気がする」
「この商品なら、ターゲット層にはどのくらいの価格設定が好まれるだろうか」
商品を開発・販売する上で、このような課題にぶつかったことはありませんか。

そんな時、消費者と企業側の距離をグッと縮めてくれるのが、マーケティングリサーチです。
マーケティングリサーチは、「わざわざ企業側に伝えるまでもないかな」という消費者の小さな声をすくいあげ、課題に添った情報を収集・分析します。 企業側はそのデータを参考に商品の開発や展開をすることができますし、商品が消費者のニーズに合っているか、改善点はないかと、事前に確認することもできます。

このように、ターゲット層の声をうまく取り入れていくためには、マーケティングリサーチは大変有効な手段のひとつです。ぜひ積極的に利用していきたいですよね。 今回は、そんなマーケティングリサーチについて、基本から説明してみましょう。

マーケティングリサーチとは

ある調査によると、マーケティングリサーチについて、5割を超える方が「実はよく知らない」と答えた結果があります。 (参照:わかること!リサーチに関する意識調査) 名前は知っているけれど、詳しい内容までは知らないといった方が多い様子でしょう。

まず、マーケティングリサーチの基本について説明していきましょう。

マーケティングリサーチとは

そもそも、マーケティングリサーチとはいったい何でしょう。 辞書を引いてみると「消費者の動向や市場の分析など、企業が製品の開発や販売に関して行う市場調査」とあります。

要は、消費者の声や反応を調べることですね。

マーケティングリサーチの種類

マーケティングリサーチには、おおまかに定例調査と定性調査のふたつがあります。
・定性調査
定性調査は、「ユーザー個人」の意見や感想を定性的に集めて分析する手法になります。一人一人の商品に対する声や詳しい感想・要望が該当します。
・定量調査
それに対して定量調査は、複数のユーザーの声を数値化して集め、平均化したものです。アンケートなどが該当します。
「ターゲット層の性別や年齢別のおおまかな意見」などを分析・数値化したい時に有効です。

この定性調査と定量調査を使い分け、あるいは同時に行い、課題に対するユーザーの意見を市場から集めます。企業はそれらの調査・分析結果を、今後の方向性に取り入れていくのです。

マーケティングリサーチの重要性

次に、マーケティングリサーチの持つ重要性についてです。

消費者のニーズを取り入れることができる

企業だけで商品を作ると、どうしても考えが偏ることがあります。
そこでマーケティングリサーチをすることで、消費者の意見や反応を客観的に、且つ直接得ることができます。

これを繰り返すことで、商品のコンセプトやニーズがターゲット層に合っているか、認識を擦り合わせながら微調整を行っていくことができます。

改善点や要望も

意見や反応だけではありません。
定性調査を丁寧に行うことで、改善点や、ここをこうして欲しいといった要望など、社内だけでは気づかなかったポイントが解ることもあります。

新たなニーズの発見

その他にも、細かなリサーチと分析を行うことで、思いもよらぬところから新たなニーズやターゲット層を発見するケースもあります。

このように、問題解決と、今後の方針を展開していく上で、企業にとってマーケティングリサーチは大事な指針や判断材料となるのです。

マーケティングリサーチの方法

それでは、マーケティングリサーチは実際にどのように行われているのでしょう。
具体的な方法をいくつか紹介してみたいと思います。

アンケート

商品についてのイメージや感想を、アンケート形式でリサーチする方法です。
書面やFAX、WEBアンケート等、やり方は様々です。

インタビュー

個人にスポットを当てて、商品についてじっくりと意見を引き出します。
また、グループでユーザーを集めて、司会者が進行してインタビューを行う形式もあります。

座談会

対象ユーザーを集めて、商品についてディスカッション形式で意見交換をしてもらいます。 実際に対面して行う場合だけでなく、WEB上で行うケースもあります。

ソーシャルリスニング

SNSで発生している、ユーザーの声を集める方法です。
企業からの依頼での意見収集ではないため、ユーザーの飾らない意見を集めることができます。

モニター調査

対象ユーザーに商品のサンプルを渡して、使用感などをリサーチします。
実際に手に取って使用してもらうので、具体的な感想や改善点が解りやすいです。

覆面調査

実店舗に覆面調査員が客として訪れ、店舗や店員をチェックします。
実際のユーザー視点で、良い点や改善点を見ることができます。 上記は一部の方法です。

このようにマーケティングリサーチは多くの調査方法があり、企業側が欲しい情報に添って、様々な手段で情報を集めるのです。

マーケティングリサーチ成功事例

それでは実際に、マーケティングリサーチがうまく活用された事例を挙げてみましょう。

明治

新しいコンセプトのチョコレートを開発時、既存のものにはない斬新なパッケージや、あまりの高価格に社内では反対の声が多数上がりました。

しかし事前に綿密なマーケティングリサーチを繰り返し行い、ターゲット層には好評で、需要があると確信。社内の反対意見を押し切って発売したところ、大ヒットとなりました。

アサヒビール

ノンアルコールビールについて。 それまで軽い飲み心地のノンアルコールビールを販売していましたが、マーケティングリサーチで実際に飲んでいる層や、理由を調査。

通常のビールの代わりに飲んでいる層もいると解り、ドライな飲み口のガツンとしたノンアルコールビールを販売したところ、シェア拡大に繋がりました。

リサーチを「外部委託する」という選択肢

マーケティングリサーチが、企業にとって重要な役割を担っていることはお解りいただけたでしょうか。

しかしすべての企業がマーケティングリサーチのノウハウを持っている訳ではありません。 そのような場合には、外部に委託してしまうのもひとつの手段です。

マーケティングリサーチは外注することができる

マーケティングリサーチには、専門で調査・分析を行う会社が多数存在します。
社内で部署を立ち上げるよりも、手軽に調査を依頼することができます。

マーケティングリサーチ会社を選ぶポイントは?

たくさんある委託会社ですが、それぞれ特徴があります。
WEBに強い、幅広い層のユーザーへのアプローチができる、などなど。
どういったリサーチを求めているかで、使い分けるのも良いでしょう。

マーケティングリサーチにおすすめの委託企業

ここで、マーケティングリサーチの受託を行っている企業をいくつかピックアップしてみましょう。

ファストアスク

ATOKなどで有名なジャストシステムが運営しています。
アクティブモニターは270万人と、業界最大。
セルフ式でアンケートを作成して配信します。
スピーディ且つ、コストパフォーマンスの良さも特徴です。

マクロミル

知名度のある、大きな会社です。
WEBアンケート形式が多く、そこからターゲットユーザーを絞って、モニター調査や座談会調査等も行っています。

楽天インサイト

楽天の子会社です。 マーケットやトラベル、銀行から証券まで、グループ内の各種サービスで様々な利用者がいるため、幅広い層と趣味嗜好を持つモニターを募ることができます。

このように、企業によって得意分野やセールスポイントが違いますので、じっくりと比べてみると良いでしょう。

まとめ

何となくよく耳にしていた「マーケティングリサーチ」という言葉ですが、企業にとっては非常に重要なものと、認識を新たにされた方もいることでしょう。

個人が情報発信をしやすくなり、その影響が売上にも大きく関わってくることがある昨今、情報は大事な判断材料となります。

これからの時代は更に、情報の価値が上がっていくことでしょう。 その情報を味方につけ、上手に活用するのが「マーケティングリサーチ」です。

まだ行っていない会社や、うまく使えていない企業は、ぜひ一度外部委託も検討してみてください。

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