PMをアウトソーシングして人材不足を解消！

2019年10月28日 12:00 カテゴリー : BPO Times

昨今、業種を問わず人材不足に頭を悩ませる企業は多くあるでしょう。

IT企業でもSEをはじめ、プロジェクトをまとめるプロジェクトマネージャー（以下PM）の人材不足に悩みを抱えています。

PMは、プロジェクトを仕切る責任者という重要なポジションです。ITエンジニアで編成されたチームにおいて、開発計画からスタッフのアサイン、管理などをトータルでマネージメントします。

PMにはマネジメント能力やコミュニケーション能力、また最新の動向に対応した高いレベルの知識が常に必要とされています。

重要な役割を担うPM不足を解決するために、PM業務をアウトソーシングするという選択肢があるのをご存知でしょうか。今回は、深刻化するPM不足を解消する方法、おすすめの外部委託企業をご紹介します。

PMの重要性

プロジェクトを仕切る責任者であるPMは、プロジェクトの計画から運営までマネジメントする立場として全工程に関わります。

また、プロジェクトに関わるスタッフの管理もおこないますので、業務遂行にあたり必要不可欠なポジションです。　

PMの仕事内容

PMとは、プロジェクトを管理する責任者です。
予算管理やスケジュール管理から始まり、リソースの調整やリスク管理など、業務内容は多岐にわたります。

プロジェクトの順調な進行はPMの能力によって大きく左右すると言っても過言ではありません。

プロフェッショナル達を繋ぐ

プロジェクトメンバーにはPMをはじめ、システムエンジニア（以下SE）やプログラマー（以下PG）などさまざまな専門職が関わります。それぞれ重要な役割を担い、チームとして、1つの目標に向かって作業をしていきます。

プロジェクトを成功させるためには、細やかで丁寧なタスク管理やスケジュール調整が重要ですが、PMが全体を管理することにより、SEやPGなどの技術者は自身のコア業務に集中することが可能です。

適切な進行とリーダーシップ

プロジェクトの完成までには、さまざまな修正や変更、追加事項が発生し、納品までに多くのやりとりを交わし、常に調整をしながら進行していきます。

それを、滞りなくしっかりとまとめるのがPMの重要な役割です。
また、チームで仕事を進めるときに、避けては通れない重要なことは、チームメンバーやクライアントとの密なコミュニケーションであると言えます。

コミュニケーション不足や情報共有不足が起こると、大きな問題になる可能性があります。風通しのよい環境のもと、活発なコミュニケーションが可能な環境作りをするのはPMにとって非常に重要です。

IT人材不足の現状

人手不足は、どの業界でも直面している、早急な解決が必要とされる問題です。SI業界も他業種と同様に、大きな課題となっています。

IT人材白書2019(調査年：2018年)によると、人手不足を感じている企業は全体の66.5％にも及びます。さらに、一部で不足をしているという回答を含むと、全体の90.9％の回答者が人手不足だと感じていることが分かります。

では、慢性的な人手不足が続くIT業界の現状について見ていきましょう。
参考：IT人材白書2019　IT人材動向調査

過酷と思われる労働環境

「きつい・帰れない・給料が安い・規則が厳しい・休暇がとれない・化粧がのらない・結婚できない」という「7K」のイメージを持たれている業界です。

そのくらい一時期は労働環境が過酷でした。今はかなり改善されてきたとはいえ、労働改革やライフ・ワーク・バランスの重要性が叫ばれている昨今では、そのようなイメージの環境のもとで、働こうという人は少ないでしょう。

深刻なPM不足

IT業界にはPMのほかにもSEやPGなど、さまざまな職種が存在します。
コンピュータやAI技術、SNSの普及や発展など、時代の変化にともなって、プロジェクトの数は年々急激に増加しています。

しかし、求められるプロジェクトに対するPMの数は圧倒的に不足していて、人材不足が慢性化しているのが現状です。

IT業界にアウトソーシングを導入する

IT業界で人材不足が深刻化している現状は、さまざまな方法で打開されようとしています。では、実際に人材不足を解消するための方法として、「アウトソーシング」に注目してみましょう。

IT業界でのアウトソーシングの現状

IT業界でも、アウトソーシングを活用する動きが近年見られるようになってきました。多様な業務の中から必要なものをピックアップして外部に委託をするのがIT業界のアウトソーシングです。

それにより人材不足の解消や生産性の向上、また外部のスキルによる業務クオリティの向上などが期待できます。また近年は国内外問わず、複数の国へアウトソーシングを出すことも増えてきました。

PM業務のアウトソーシング

PM業務にはSEやPGとは、別の能力が求められます。それは、高いマネジメントスキルであり、それがあってこそ優秀なPMであると言えるでしょう。

PMの人材を外注することもできますし、PMの能力開発のための講師を外注することもできます。必要に合わせて、ニーズにマッチする外注方法を選択することが可能です。

アウトソーシングのメリット

アウトソーシングを利用することによって、さまざまなメリットが発生します。ここでは、3つのメリットをご紹介していきます。

コスト削減

社員の給与や派遣の業務委託費に比べ、アウトソーシングでは人件費を抑えることができる場合が多く、コスト削減が期待できます。また、直接雇用ではなく間接雇用という形になるため、育成費も不要となります。

高クオリティなサービス

アウトソーシング先には、さまざまな場所で経験を積んできた豊富な人材が揃っています。そのため自社の社員を育てる手間をかけることなく、高クオリティなサービスを利用することが可能です。

また、その人材と一緒に仕事をする中で、多くの学びを得られるというメリットも考えられます。

納期がはっきりと見える

契約締結時に、締切や納期、業務内容について密に話し合い取り決めるので、納期と完了時の状態が最初からクリアになっているという利点があります。

また、PMの外注の場合も、しっかりとした取り決めのもと業務をおこなうので、安心感があります。

アウトソーシングのデメリット

メリットがあると同時に、外注時には注意しなければならない点もあります。委託する際には、あらかじめ全てをクリアにしておくと良いでしょう。
では、注意点について詳しくご説明します。

ニーズに合致するかどうか

ニーズに合った技術や管理能力を持った理想のアウトソーシング先を選定するのは、簡単ではありません。また、アウトソーシング会社それぞれに特徴や得意分野があり、設定金額や提供されるサービス内容も多岐にわたります。

そのため、業務内容や金額などをあらかじめ綿密に精査することが重要です。

緊急時の対応

コミュニケーションは主にオンライン上や電話でします。同じオフィス内で働くのとは違い、何か緊急の事態が起こっても対応が遅れる場合があるということを理解しておかなければなりません。

また、もし同じ場所で一緒に働く場合でも、雇用先は別の会社となりますので対応の仕方には違いが発生する場合があります。

情報漏えいのリスク

社内の人間に加え社外の人間が多く関わり、情報を持ち出して作業をすることで、情報漏えいのリスクは確実に上がります。

事前に情報に関する契約書を交わしたり、プライバシーポリシーのしっかりしている企業に依頼するなどの対策が必要です。

アウトソーシングのおすすめ企業

実際にアウトソーシングを利用するときに、おすすめの企業をいくつかご紹介します。

Mamasan&Company株式会社

世界中のリモートワーカーが活躍する企業です。社名の通り子育て中の女性はもちろん、フリーランスやダブルワーカー、経験豊富なシニア層も多く在籍しています。PM・SE・PG・WEBデザイナーなどのIT業界のプロフェッショナルたちをはじめ、経理や人事、総務といった一般事務の経験者も在籍しているので、多岐にわたるアウトソーシングに対応可能です。

https://mama-sun.com/jp/

株式会社クロト

IT・webサービスに特化したアウトソーシングサービスを提供する企業です。PM業務の委託を積極的に受けていて、プロジェクトの運営、管理、進行、渉外などの業務を主に請け負います。これまでに、大型受注案件や大手通信会社向けの営業プロジェクトのPM業務での実績が挙げられます。

https://www.clo-tho.com/index.html

株式会社ネックサス

アメリカ、インド、香港にも拠点がある国際的なアウトソーシング会社です。PM業務のほか、システム開発や経理・総務全般のサービスも提供しています。適材適所の人材紹介が特徴で、スピーディな対応と密なコミュニケーションで安心して依頼が可能です。日本のみならず、海外とのプロジェクトのPMを探している場合にもおすすめできる企業です。

https://www.nexuscorp.jp/