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テレワークを導入するとどうなる?メリットと事例

2019年10月21日 16:44 カテゴリー : BPO Times

一昔前まではテレワークはあまり知られていませんでしたが、テレワークを導入することで様々なメリットや、仕事がしやすい環境になることが広まり、導入する企業も多くなりました。今回この記事では、今増加するテレワークについてと、導入するメリットや実際の事例をご紹介します。

テレワークとは

テレワークとは、パソコン、スマートフォンなどの通信機器を活用した、時間や場所などにとらわれない方法で行う働き方のことです。大きく3つの形に分けられます。

在宅で働く方法

家にいながらパソコンなどを利用し、インターネットを経由して、データベースやクラウドを使って働く方法です。

モバイルを使用して働く方法

電車や車など、場所にとらわれず、移動しながらでもパソコンやスマートフォンを使用して働く方法です。

サテライトオフィスで働く方法

勤務している場所以外のオフィスやレンタルスペースなどで、パソコンやスマートフォンを使用して働く方法です。

テレワーク導入のメリット

テレワークを導入する企業も多くなっていますが、その理由は、テレワークを導入することで様々なメリットがあるからです。具体的に見ていきましょう。

通勤時間の軽減ができる

テレワークは、場所や時間を選ばず仕事することができるので、会社に出勤するための通勤時間の軽減が可能です。

通勤時間が長かったり、人が多かったりなどすると気が付かないうちにストレスになっている場合がありますが、それがなくなるだけで、要する時間とストレスの軽減にもつながります。

育児・介護中でも働くことができる

育児中や介護中だと時間の制限などで外で働くことが難しい場合がありますが、テレワークによって柔軟に勤務時間を調整できる体制を整えることができます。

そのため、育児中、介護中であっても働くことができるケースを増やすことが可能でしょう。

情報共有ができる

テレワークはインターネット上のデータベースやクラウドなどを利用する場合が多いです。

ハード上ではなくセキュアな環境下のクラウド上にデータを保存して仕事を行うことができるので、想像以上に簡単に情報共有を行うことができます。

また、災害が起こった場合や病気が流行した場合でもクラウド上で資料が管理されていれば、情報を共有し、仕事を滞らせないように善処することが可能です。

【参考記事】「導入前に知っておくべきテレワークの現状と導入支援サービスについて」

テレワーク導入のデメリット

テレワークを導入することでメリットもありますが、デメリットもあります。テレワークのデメリットにはどのようなものがあるでしょうか。

テレワーカーの稼働状況の把握が難しい

時間や場所にこだわらず働くことができる反面、どこでどのような仕事をしているのか稼働状況の把握が難しい場合もあります。

会社に9時に出勤して17時に退社するわけではありませんので、稼働状況を正確に把握するためのシステム作りが必要となります。

評価されにくい環境

テレワークは会社に出勤しなくても仕事ができますが、会社や上司の見えないところで仕事をするため、どの程度仕事ができているのかが見えない環境です。そのため、管理者に仕事の結果以外のプロセス部分を評価してもらうことが比較的難しいと言えます。

セキュリティー面の不安

会社内で仕事をする場合は、インターネット環境は会社のセキュリティ基準を満たしたものを使用しています。一方テレワークは、インターネット環境さえあれば仕事ができてしまうため、言い換えればわからない状況でもあり、セキュリティ面が不安な場合があります。

テレワークが向いている職種

テレワークの導入には、向いている職種を把握した上で自社に適しているかを検討するとよいでしょう。では、テレワークが向いている職種はどのようなものでしょうか。

在宅で完結できる職種

テレワークは、ひとりでこつこつと作業する場合が多いため、多くの人が一斉に関係する職種では難しい場合があります。そのため、向いている職種として在宅で完結できる仕事内容のものが挙げられます。

例えば、入力作業は一人でこつこつと進められ、在宅で完結することができます。

他にもデザイナーやプログラマーなども、一人で作業できる職種といえます。

通話ツールを使った職種

カスタマーサポートやコールセンターなど、会話ツールを整えることで場所を問わない職種もテレワークに向いています。会話ツールを使う職種も、在宅で完結できる職種と同様に、会社に出勤しなくてもインターネットを経由できる環境であれば仕事をすることができます。

テレワーク導入事例

テレワーク導入は難しいとされていた企業でも、この頃は積極的にテレワーク導入が検討されています。ここでは実際にテレワークを導入した企業の事例をご紹介します。

株式会社ウテナ

老舗の化粧品メーカーである株式会社ウテナでは、在宅勤務とサテライトオフィス勤務を併用し、週1でのテレワークを導入しました。

その結果、子供との交流が増えたり、作業効率がアップしたり、時間を有効に活用することが可能となりました。

https://www.utena.co.jp/

Mamasan&Company株式会社

情報通信業として人気が高まっているMamasan&Company株式会社では、専用のクラウドサービスを利用してテレワーク導入を実現しています。

その結果、世界中どこにいても在宅勤務が可能となり、子育て中のママをはじめ、様々な事情で外勤が難しい方やリタイア後も仕事をしたいという人たちが活躍しています。

https://mama-sun.com/jp/

株式会社アライズ

事業成長のために優秀な社員の離職を防ぎたいとテレワークを導入した株式会社アライズでは、管理部とエンジニアとして働いていた社員を選び、週1回の在宅勤務を実施しました。その結果、生産性が向上し、通勤時間がなくなったことによる心身の負担軽減、情報共有やマニュアルの整備化が実現しました。

https://arise.co.jp/

株式会社アトリウム

不動産業にたけている株式会社アトリウムでは、在宅勤務、モバイル勤務、サテライトオフィス勤務など、約10名の社員を対象にテレワークを導入しました。

テレワークを導入することで、生産性が上がり、育児だけでなく家事の効率がアップし、業務スピードが向上しています。

https://www.atrium.co.jp/

株式会社アシスト

教育及びコンサルティングを行っている株式会社アシストでは、テレワークを導入し、101名が在宅勤務、サテライトオフィス勤務としました。

移動時間が軽減され、顧客と接する時間が増加したり、電話ではなくチャットツールを使用したお客様対応を行うなど、テレワークを導入しなければ経験しなかった仕事の進め方が実現しています。

https://www.ashisuto.co.jp/

ピジョンハーツ株式会社

医療・福祉業務で活躍するピジョンハーツ株式会社では、テレワークの導入により、通勤の疲労やストレスの軽減が実現されました。その結果、育児や介護に時間を使うことができたり、ライフワークが変わっても働くことができたりといった変化が見られました。

https://pigeonhearts.co.jp/

まとめ

テレワークの導入を検討している場合は、どのような職種が向いているかを把握することが前提です。そのうえで、テレワークという方法を自社に当てはめた時、どのようなメリットが生じ、リスクの可能性があるのかを事前に精査する必要があります。

精査段階でテレワーク導入の成功例を知ることは、有意義なことといえるでしょう。 

たとえデメリットな部分を感じたとしても、メリットを多く感じられれば検討することに意味があります。

自社に当てはめて働きやすい環境づくりができるかどうかを検討してみてはいかがでしょうか。

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