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テレワーク導入のデメリットをメリットに変える!

2019年12月4日 17:33 カテゴリー : BPO Times

在宅での勤務が可能で、通勤時間にとらわれず働くことができるなど、テレワークには働き手にとってたくさんのメリットがあります。

テレワークを導入する企業にも多くのメリットがありますが、当然、デメリットも存在します。
テレワークを導入する上で発生するデメリットを知り、解決策を考えて実行すればその企業で働く人たちのためにもなり、企業のイメージアップにもつながります。

ここでは、テレワークのデメリットやメリット、テレワークが企業にとって有益な取り組みである理由についてご紹介します。

テレワークが増加する背景

昨今、テレワークという言葉を耳にすることが多くなり、テレワークを利用する企業の数は年々増加しています。テレワークとは一体何か、確認していきましょう。

テレワークとは

テレワークとは、場所や時間、環境にとらわれない働き方のことをさします。
テレワーカーとして働く人、つまりテレワーカーが年々増加している理由は、テレワークを利用する企業が多くなったためです。

現在は少子高齢化と言われており、働き手がどんどん減少しています。
そのような中でも働き手を確保するために「働き方改革」と呼ばれる政策が施行され、働き手の環境も少しずつ変わってきています。

テレワークが増加する理由

近年ではテレワークを希望する働き手が増加しています。
その理由は、時間や場所にとらわれないので、介護中や育児中でも働くことができ、通勤時間を短縮させたり、在宅で仕事ができることなどが理由として考えられます。

例えば、自宅にいながら隙間時間で仕事をすることができるため、外に働きに出る必要がありません。
つまり、テレワークが増加しているのは、働き手の環境が変わっていることが大きな理由といえます。

テレワークの働き手が感じるデメリット

テレワークは多くのメリットがある分、デメリットも想定されます。テレワークの働き手が感じるデメリットとはどのようなものがあるでしょうか。

インターネット環境が必要

テレワークは時間や場所にとらわれることなく仕事をすることができますが、その方法はインターネットを利用して行われることが必須条件です。
そのため、仕事をすることができるパソコンや携帯電話などの端末がインターネットに接続できる環境を見つける必要があります。

仕事仲間がみつかりにくい

テレワークは在宅など、インターネットが使える環境であれば、様々な場所で働くことができます。ただ、企業に出勤して働くわけではありませんので、一人きりで黙々と作業することが少なくありません。

そのため、作業中に不明点が出てきても、すぐに誰かに質問することができなかったり、仕事中の雑談や確認したい事項が発生しても、難しい場合もあり、コミュニケーションがとりづらい状況と言えます。

運動不足になりがち

テレワークは、パソコンや携帯電話を使用しながら働く必要がありますので、長時間、パソコンの前に座っています。
通勤時のように乗り物まで歩くことや、外出することもなく1日が終わってしまうと、運動不足に陥る場合もあります。

また、長時間同じような姿勢のままで仕事をしていると腕や肩が痛くなったり、目が疲れてしまうこともあります。
気がつけば体中が痛いなどの事態が起こらないように、意識して運動する必要があります。

企業が感じるテレワークのデメリット

テレワークを導入することで、企業に多くのメリットがある分、デメリットも発生します。
企業が感じるデメリットとはどのようなものがあるでしょうか。

働いている時間が曖昧

出社して働く場合、出社時間や退社時間も明確に分かり、どのような仕事をしているのか直に様子を見ることができます。しかし、テレワークの場合、1つの案件にどれくらいの時間を使ったのか、どの程度の工数で仕上げたのかなど、働いている時間を把握しにくいといえます。

つまり、自己申告が頼りとなるため、働いている時間が曖昧になってしまう危険性があります。

セキュリティが不安

テレワークはインターネットに接続できる端末を使用して、仕事を行います。
そのため、社内でしっかりと管理された接続先を使用するとは限りませんので、セキュリティ上の不安があります。

フリーのWi-Fiを使用するとウイルスに感染するおそれもありますし、何もない場所で仕事をしていると誰かに見られる心配もあります。

企業も働き手も感じるテレワークのデメリット

ここまでは働き手と企業がそれぞれ感じるテレワークのデメリットについてお伝えしましたが、企業と働き手の双方のデメリットもあります。

時間の管理が難しい

テレワークは時間や場所にとらわれることなく仕事をすることができます。
仕事をする時間をテレワーカー自身で決めることができるため、企業では仕事開始時間や終了時間を把握しにくい状況です。

また、働き手も短い時間から時間が許すまで働くことができるうえ、昼夜をとわず仕事ができますので、昼夜が逆転してしまう可能性もあります。
時間が自由に使える分、それぞれ時間の管理が難しい場合が考えられるのです。

テレワーク導入の3つのメリット

テレワークは時間や場所にとらわれないため、様々なメリットもあります。
ここではテレワークのメリットを3つ紹介します。

離職率が下がる

テレワークによって、働き手が仕事をする時間を決めることができたり、隙間時間で仕事をすることができるケースがあります。また、コアタイムの稼働が決まっていても、通勤に労力と時間をかける必要がないため、地理的な課題によって仕事をあきらめそうになっていた働き手をつなぎとめ、結果として離職率を下げることにつながります。

テレワークのルール制定の際に、企業側と働き手側の希望をすり合わせてから導入することで、働き手のライフスタイルを尊重しつつ離職されないような環境を作り、企業の生産性を上げることにも可能です。

企業のイメージが上がる

テレワークを導入することで、先進的なイメージがつくだけでなく、社員の働き方を親身になって考え、企業の推進する「働き方改革」に積極的に取り組む姿勢を内外にアピールすることができます。

また、社員の働きやすい環境を整えることで、先述の離職率の低下や生産性向上の客観的なポジティブデータが集まれば、さらに企業のイメージが向上するでしょう。

セキュリティ強化の意識が高まる

テレワーク導入時のデメリットとしてセキュリティ面の不安が挙げられていましたが、その課題を解決することで、従来以上にセキュリティ面を企業全体で強化することにつなげられます。

テレワークに欠かせないネットワークの構築時に、保守、運用など総合して環境全体を見直し、導入前にある課題を解決した上で導入に踏み切れば、テレワーク導入を契機により強固なセキュリティ体制を手に入れることも可能です。

また、社員へセキュリティ教育を定期的に行いながらテレワークの導入を進めていくなど、企業全体の意識改革を行うこともできます。

テレワークが有効的だと感じる点

テレワークは企業と働き手それぞれのデメリットがありますが、それでもテレワークを導入する企業は年々増え、テレワーカーとして働く人も増えています。
では、働き手にとってテレワークを導入することがとても有効であると感じる点はどのようなものか、具体的に見ていきましょう。

緊急事態に強い

テレワークを導入することで、企業の建物がある場所で災害が発生するなどの緊急事態が発生した際に、別の場所にいるワーカーが仕事の対応をおこなうことが可能です。例えば、台風が上陸していくなか無理に出社するリスクを避けることができます。

ワークライフバランスを保てる

働き方が徐々に変わりつつある現在ですが、特に女性にとっては、子育ての両立に悩んだり、家庭を犠牲にして働くことも少なくありません。しかし、テレワークを導入することで仕事と生活の調和を取ることができ、家にいる時間を増やし、家族との時間を大切にすることができるようになる場合もあります。

まとめ

テレワークの導入にはメリットも多い分、デメリットもありますが、働く環境を整えることができたり、時間を有効に活用できる点ではテレワーク導入を検討するに十分な理由と言えます。

デメリットもやり方次第では解消し、メリットとして企業運営に生かしていくことも可能です。
ぜひ、テレワーク導入について検討してみてはいかがでしょうか。

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