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SNSマーケティングを活用!得られる効果と注意点とは?

2019年7月31日 18:06 カテゴリー : BPO Times

SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)はここ10年ほどの間に、新しい機能やサービスの提供に比例し、ユーザー数も年々増加傾向にあります。
それにより、SNSマーケティングを広告宣伝媒体として活用し、大きな成果を上げている企業も増えています。

SNSをうまく利用しユーザーが情報を拡散するなど瞬間的に大きな宣伝効果が見込めるのがSNSマーケティングの手法なのです。
またSNSを通し、ユーザーと直接コミュニケーションを取り、そのまま企業のファンに取り込むことができるのもSNSマーケティングの魅力です。
SNSマーケティングについて、活用法や効果、注意点などを紹介します。

SNSマーケティングとは

SNSマーケティングとは、LINEやTwitter、FacebookなどSNSを企業の広告・プロモーションに利用しユーザーの興味を引く企業の宣伝活動のことで、商品の認知度や好感度を上げることを目的としています。
会社や商品・サービスに対する顧客の関心を高めることで、最終的に商品の購買意欲につなげる効果が期待されます。  

SNS普及前とのマーケティングの違い

 SNSが普及する前のマーケティングは、テレビやラジオのCM、紙媒体の広告などが主でしたが、現在では、インターネットの普及により、WEBページなどを活用した広告がメインになっていきました。
しかし、TwitterやFacebookといったSNSユーザーが増加したことから、多くの人の目に触れる広告方法から、個人のアカウントへダイレクトに広告するというマーケティングが効果を上げ始め、多くの企業が取り入れるように変化しています。

また現在は、ユーザーが検索したキーワードなどに基づき、個人の興味や嗜好の情報を得ることで、ユーザーの興味に合った広告や宣伝を、ダイレクトに個人アカウントへ流せるようになり、SNSユーザーも必要な情報を的確に収集することができるようになりました。

SNSマーケティングの活用・目的

企業がSNSをマーケティングに取り入れる目的は、ブランドイメージの向上や、集客、販促の効果を期待しているからです。
SNSをマーケティングの媒体に選ぶ背景には、年々SNSの利用者が増えていることにあります。 
そこで、日本におけるSNS普及率を確認しながら、SNSマーケティングを活用するメリットについて、詳しく見ていきましょう。

我が国のSNS利用率

総務省の発表によると、我が国における代表的なSNSで、LINE、Facebook、Twitter等のサービスのいずれかを利用している割合は、全体で2012年の41.4%から、2016年には71.2%にまで上昇しました。スマートフォンと合わせてSNSの利用が社会に定着してきたことがうかがえます。
年代別にみると、20代は2016年には97.7%がいずれかのサービスを利用しており、40代50代は、2016年にはそれぞれ利用率が80%程度、60%程度となっています。
((出典)総務省情報通信政策研究所「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」を参照) 
SNS利用率が上昇していることから、企業がマーケティングにSNSを活用することは大きな成果を上げるのに有効であるといえるでしょう。

顕在層や潜在層へのアプローチが可能

企業がSNSを活用することの最大のメリットは、不特定多数のユーザーにより情報が拡散されるため、企業サイトやブログだけでは獲得が難しい顕在層(すでにその商品について知っていて、購入まで考えているユーザー)や潜在層(その商品を知らないが、その商品のジャンルのものを購入しようとしてるユーザー)へのアプローチが可能な点です。

低コストで広告が可能

広告費用の面では、今まで利用してきたメディア(テレビ、雑誌、Web)よりもはるかに安いコストで宣伝を展開できるためコストを削減することができ、また広告予算の限られた企業にもチャンスが生まれます。

SNSマーケティングの主要サービスは?

ここで、SNSマーケティングで主に活用されている、国内で展開するユーザー数の多い代表的なSNSを4つ紹介します。

Facebook

ユーザー年齢層は、30代~40代が比較的割合が多く、アカウントの登録は実名登録式で、基本的な機能は無料で利用することができます。
企業や店舗で活用する場合は、ビジネスページを作成し、ファンづくりを行うことが出来ます。

【特徴】
文章のみまたは文章と画像(動画)の投稿ができます。
「いいね」「シェア」「コメント」の機能があり、それらが多く付いた投稿が上位表示されるため、画像はもちろん、ユーザーに興味を持ってもらえる内容の投稿をアップすることで、企業や商品の認知度アップが見込まれます。

Twitter

ユーザー年齢層は、10代20代の若年層が多く、若者の利用者が多いことから、SNSの中でも拡散力に優れており、リツイート機能による情報の拡散スピードは他のSNSより高いでしょう。また、リアルタイムでの情報配信が得意なツールで、個人アカウントのほか、企業アカウントも無料で作成できます。

【特徴】
文章のみまたは文章と画像(動画)の投稿ができますが、文字数は140字までの制限があります。投稿はリツイート機能によりリアルタイムで拡散され、不特定多数のユーザーに情報を広げることが可能なのです。
ユーザーの興味を惹く内容を投稿することで爆発的な認知度アップが期待できます。

Instagram

ユーザー年齢層は、10~20代が中心だったが、最近では30代以上の利用も増えています。写真・動画など視覚で楽しめるコンテンツを発信してきたが、ストーリーズ機能、動画LIVE配信機能がリリースされるなど、ユーザー数も急増しており、個人アカウントはもちろん、企業アカウントも無料で作成が可能です。

【特徴】
写真(動画)と文章の投稿ができますが、写真がメインのコンテンツのため、美しい・きれい・可愛いなどユーザーの目に留りやすく共感を得られる画像を発信することで、商品の認知度アップにつながります。
また、投稿に「#」ハッシュタグをつけることで、ハッシュタグ検索の機能が利用できます。これにより、企業や商品にヒットしやすくなることで、より認知度アップの効果を高めることができます。

LINE

ユーザー年齢層は、10~50代までと幅広く、日本国内において最も多くのユーザー数を誇るSNSです。現在スマートフォンユーザーにとっては、メールに代わる存在として圧倒的な存在感を示しています。
LINE@と言われる、ビジネスアカウントを無料で作成することができ、ビジネスアカウントを「友達」に追加したユーザーへメッセージを一斉配信することができます。

【特徴】
タイムラインに写真と文章の投稿ができます。
また、企業オリジナルスタンプが作成でき、ユーザーに無料配布することが可能です。ユーザー同士でスタンプを利用してもらうことにより、企業の認知度アップの効果が期待できます。
そのほか、友達登録機能により、登録してくれたユーザーにはダイレクトに商品紹介やクーポンなどの情報を発信することが可能となり、購買意欲の向上などにも高い効果が期待できるでしょう。 

SNSマーケティングで得られる効果

SNSにおいて、多くのユーザーの共感や信頼を得ることでブランドイメージの向上、認知度アップを図ることができます。
ユーザーに共感が得られる情報を展開することにより、知名度があまりない企業でもファンを獲得し集客に結び付けることが可能となります。
では、実際にSNSマーケティングでどのような効果が得られるのか詳しく見ていきましょう。

認知度アップ

これまでは、情報源として検索エンジンを使う消費者の割合が高い傾向にありました。今では、SNSを活用するユーザー数が増え、ユーザーが共感したコンテンツは自動的に拡散して貰える可能性があるため、企業や商品の認知度アップを狙いたい場合に有効になります。企業や店舗が集客や販促活動を行う際、まずは知ってもらう、気付いてもらうことが必要です。
また、「いかにより多くの人に興味を持ってもらえるようなコンテンツを提供し続けるか」ということも重要となるでしょう。

ブランディング

SNSマーケティングは、単に消費者に企業・商品の存在を知ってもらうだけではなく、定期的に「この商品を作っているのがどんな会社」で、「他にはどんな商品があるのか」「どんなことをしているのか」などのさまざまな情報を発信していくことで、消費者により詳しい情報提供が可能になります。
その企業らしさを継続して発信していくことによって、ブランドイメージが根付きやすくなるという効果があります。

ロイヤリティ向上

ロイヤリティとは、消費者に繰り返し同じブランドの商品を買ってもらえるようなブランドへの信頼のことを指します。
ユーザーと企業の距離が近いSNSは、顧客から信頼感や安心感を得やすいといえます。顧客の信頼獲得に成功すればユーザーのロイヤリティ向上を狙うことができるでしょう。
新規での顧客獲得ももちろんですが、すでにファンとなっているロイヤリティが高いユーザーや顧客に対する的確な販促活動を行うことにより、売上アップにつなげられる可能性も高まります。  

SNSマーケティング活用における注意点

ここまでSNSマーケティングのメリットをお伝えしてきましたが、SNSを活用する上での注意点を具体的にいくつか紹介します。

魅力のあるコンテンツの提供

SNSマーケティングは、アカウントを作りただ情報発信するだけで拡散されるわけではありません。
ユーザーに共感してもらえるコンテンツをつくることにより拡散につながります。 ユーザーの目線で、魅力のある内容になるような工夫が必要です。

炎上を起こさない工夫

企業側の論理だけで一方的な宣伝活動をしてしまうと、効果があるどころか、反感を買いかねません。最悪のケースとしてはいわゆる「炎上」に繋がってしまうこともあります。
炎上を生まないためにも、企業は宣伝だけを押し付けるのではなく、ユーザーが求めている情報を提供することが重要です。

継続して運用することの重要性

SNSは、基本的には友人や何らかの同じ興味を持つ人たち同士の交流の場所として使われています。
そのような仲間の集まりに、企業や店舗が違和感なく受け入れて貰うためには、ユーザーに興味をもってもらえる魅力的な情報を継続的に発信し続け、信頼を得ることが重要です。

まとめ

インターネットやスマートフォンの普及によってSNSの参加者が増加したことから、SNS上で企業と消費者の距離が近くなり、消費者の声をダイレクトに聞くことができるようになりました。
しかし、距離が近くなったゆえに、使い方を誤ると炎上などが起こり企業イメージを損ねる危険性もあるため、活用にはしっかりとした運用管理を行うことが重要です。

ユーザー目線で魅力的な情報を上手く発信することができれば、ブランディングや認知度の向上など、大いに期待できるでしょう。

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