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オリンピックのインバウンド市場を逃さない!翻訳サービスの活用法

2020年4月10日 10:00 カテゴリー : BPO Times

オリンピックの開催期間中、世界中の人々が日本に注目し、様々な国から観光客が訪れると想定されています。しかし、現時点での言語面での整備状況を鑑みると、訪日観光客が言葉で不便を感じる場面が多々あると言わざるを得ません。

オリンピックは、スポーツの祭典としてだけでなく、日本のサービスを世界にアピールする絶好の機会です。だからこそ、インバウンドへのおもてなしとして翻訳需要を満たし、環境を整える必要があります。

ただ、一言で翻訳と言っても、その内容や分野は多種多様で難易度が高い場合も少なくありません。そのような場合には、各シーンごとの言語のプロフェッショナルが翻訳するアウトソーシングを利用し、より高品質な文面を準備することもできます。

今回は、オリンピック・インバウンド・翻訳需要との関係、翻訳内容の多様性、翻訳のアウトソーシングについて、詳しく見ていきましょう。

オリンピック開催による翻訳需要の高まり

オリンピック開催に向けて、様々な場面での翻訳需要が見込まれています。オリンピックは、様々な母国語の選手やスタッフなどの関係者、数多くの観客が来日するためです。では、具体的にどのようなシーンで翻訳が必要とされるのか、具体的に見ていきましょう。

インバウンド需要に関するもの

オリンピックに伴う外国人観光客が利用する宿泊施設、飲食施設、テーマパーク、交通機関などの設備にある言語面の環境整備に、翻訳は必要不可欠です。また、東京オリンピック・パラリンピックに関連して、観光客に日本を体験してもらう場合に説明・契約をする文章の作成も想定されます。

競技や関連スポーツのもの

オリンピック・パラリンピック競技施設への案内掲示や、競技スケジュールに合わせた解説の多言語化が必要です。また、オリンピックを機会に競技普及を促す啓蒙文書などを配布する際にも、様々な言語への翻訳が望ましいと言えます。

緊急事態発生時の案内に関するもの

日本は言わずと知れた災害大国でもあり、オリンピック開催期間中も、災害が発生した場合を想定した準備をおこなわなければいけません。訪日外国人の方々を安全に避難場所に誘導する案内文書は、多言語化が必須と言えるでしょう。

マイノリティ言語への翻訳

世界で幅広く使われている言語と言えば「英語」ですが、オリンピック開催に伴って来日する方々が英語を理解できるとは限らず、それぞれの母国語で翻訳需要が発生します。どうしても難しい場合には、メジャーな言語に優先的に翻訳していく他ないですが、言語面で不自由のないように過ごし、大会期間中に活躍していただくためにも、母国の言語に寄り添ったおもてなしが望ましいといえます。

翻訳とインバウンド需要とのかかわり

オリンピック開催に伴うインバウンド市場は4000万人に及ぶとも言われています。来日客をもてなすためには、環境整備の一環として来日客数とともに増える翻訳需要への対応が必要です。

日本は、自国を「観光先進国」にすることを目標として掲げ、「インバウンド客がストレスなく観光できる環境を整えること」をビジョンのひとつに挙げています。実際にハード面の施策として、ビザの調整や出入国管理体制の整備、免税、航空ネットワークの拡大などに取り組んできました。

国の取り組みによってインバウンド客が増加することは、それだけ出身国が多様化するため、多言語対応が一層必要になるということにつながります。

翻訳内容の多様性

増加するインバウンド需要を見込んで施策面のみを整えても、言葉が伝わらないことで来日客が困ることもあります。また「言語のバリアフリー」実現のための多言語対応に向け、簡易文章に対する自動翻訳機能の発展は目覚ましい一方、品質を問われる翻訳が必要とされるニーズも増えており、今後二極化することが予想されます。

実際にどのような翻訳が必要となるのか、詳しく見ていきましょう。

スポーツに関する翻訳

オリンピック開催に伴うインバウンド需要の対応として、スポーツ分野の翻訳は欠かせません。スポーツはもっとも身近な分野である一方、競技ごとに独自の用語も多く存在するだけでなく、言語によって同じ技でも表現の違いが現れることもあります。そのため、意味を履き違えて翻訳してしまうと、全く異なる文章になる危険性をはらんでいます。

観光に関する翻訳

観光パンフレットやWebサイトなどは、情報提供だけでなく、観光地のイメージアップと集客を担う大切なツールなので、原文のイメージを的確に伝える翻訳が求められます。特に、ガイドブック・交通案内・利用規約などは、分かりやすいだけでなく正確でなければなりません。また、書面だけでなく動画やSNSを活用する観光地も増えており、翻訳の対応も多様になっているといえます。

日本独自のルールに関する翻訳

日本で暮らしていると当たり前であっても、来日客から見ると独自ルールに関する説明は、より言葉の温度感を大切にした翻訳が望ましいといえます。

例えば、温泉旅館で必要となる日本の風呂文化(入浴手順、洗い場の使い方など)、飲食店でのお通しの存在、各地に整備されている高機能トイレの使い方などは、日本人同士でも説明が難しく、わかりにくいと感じるものです。

交通機関の説明に関する翻訳

日本の公共交通機関は、公営や私営が入り混じり、世界の中でも非常に複雑なシステムといえます。例えば、JRと地下鉄の乗り換えや複数路線の乗り入れ、直通運転、様々な種類の券売機、バス乗り場名などは、日本人でも間違えやすいものです。日本人でも難しいものを、機械的な翻訳で来日客が理解できるとは考えにくいでしょう。

翻訳のアウトソーシング

翻訳が必要な媒体が多岐にわたると、言語力だけではなく各分野に精通した知識が必要となり、言語スキルと翻訳スキルが必ずしもイコールで結べません。翻訳作業はより専門的なスキルが必要とされるため、翻訳のプロに外注するのも一つの方法です。翻訳のアウトソーシングの内容とメリット、注意すべき点についてご紹介します。

翻訳を外注するメリット

翻訳を外注する上での大きなメリットとして、自社内に翻訳対応できる人的リソースがない場合でも対応できることが挙げられます。翻訳会社は一般的に、多様な言語と分野に対応可能な翻訳者を抱えているので、海外事業経験者がいないなど人的資源がなくても、翻訳の需要に応えることができます。

さらに、それぞれの国ごとの文化や習慣を踏まえた上で、よりクオリティの高い文章を作成してもらうことも可能です。

翻訳を外注する際の注意点

翻訳を請け負う企業によって、対応している言語や得意な分野は異なるため、依頼したい言語やジャンルに特化しているか、対応がスムーズかどうかを事前に見極めることが重要です。特に、法律・契約に関する書面やスポーツにかかわる文章は専門用語が多用される傾向があるので、得意としている企業に依頼すると良いでしょう。

よりスムーズな対応をしてもらうため、依頼する翻訳会社と事前に打ち合わせを丁寧に行うことで、思い通りの翻訳ができないなどのリスクを避けることになります。

おすすめの翻訳外注企業

オリンピック開催に伴うインバウンド増加で急激に増える翻訳需要への対応は、外注することで多くのメリットが得られます。おすすめのアウトソーシング企業をご紹介します。

Mamasan&Company株式会社

https://mama-sun.com/jp/

国内外の在宅ワーカーが多数在籍するBPO企業です。
あらゆる業種のプロフェッショナルが在籍しており、翻訳チームとの連携がとれているため、事務レベルから専門分野の翻訳まで対応することができます。

また、10年以上にわたるリモートワーク歴を誇るだけでなく、高いセキュリティ環境下での業務に定評があり、一案件に多数の翻訳者が携わるのも特徴です。翻訳のスピードとリーズナブルなコストのバランスが良く、言語としては英語と中国語への対応に強いといえます。

ナイウェイ翻訳サービス

対応言語はメジャーなものからかなりマイナーなものまで、世界50言語に相当します。翻訳できる専門分野も多岐にわたり、ジャンルごとの実務経験豊富なネイティブスタッフが対応し、官公庁や大手企業を顧客に持つ安心感があります。アフターフォローとして納品後に1週間の検収期間を設けて、追加料金なしで修正対応が可能です。

まとめ

インバウンド客は今後もますます増加すると考えられます。来日客に対する日本人のきめ細やかな対応は、翻訳を通じて世界によりアピールでき、さらには大きなビジネスチャンスに繋がる可能性があります。

インバウンド対応をきっかけとして、身近な外国語対応へ着手し、外国人観光客に対してのアピールポイントや説明のブラッシュアップにもなるでしょう。そのような絶好の機会を逃さないためにも、適時アウトソーシングでの翻訳を活用していくことも有効な方法です。

オリンピックという世界的なスポーツの祭典を機に、インバウンドの翻訳需要と対策を見直してみてはいかがでしょうか。

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