現在、タイ在住3年目のにゃんこです。88歳になる認知症の義父のお世話の合間にMamasan&Companyでのお仕事と趣味のウィンドサーフィンをし、充実した日々を過ごしています。
さて、今回は私がタイで出会った「大阪のおばちゃん」を紹介したいと思います。海外生活は言葉が通じないので不安なことがたくさんです。しかし、彼女と出会ったことでその不安は解消していった話をしたいと思います。
タイに移住。大好きなウィンドサーフィンができる場所を探し求めて…
私たち夫婦は、海外生活を叶えるべくタイに2年半前にやってきました。当時はコロナの影響もあり渡航制限も厳しく、日本出国前の検査やタイ入国後の隔離期間を経て、タイでの暮らしをスタートさせました。私たちが求める住まいは海のそば。夫婦で趣味としているウィンドサーフィンができる場所を探し求めて、首都バンコクから南下をしていきました。
辿り着いた海のそばの住まいとタイの「大阪のおばちゃん」との出会い
インターネットでタイにある「ウィンドサーフィンショップ」を検索し、辿り着いた街は夜の街といわれる「パタヤ」でした。パタヤは日本でもタイの観光地としてそれなりにメジャーな街で、「アジアのサグラダファミリア」として、有名な寺院でもあり博物館でもあるサンクチュアリー・オブ・トゥルースがあるのもこの街です。
このパタヤから30分ほどさらに南下したところに、ウィンドサーフィンショップがあり、そして私たちの住まいがあります。このウィンドサーフィンショップは、タイのウィンドサーフィンの元オリンピック選手であるAmara Wichithong(以後「アマラ」)が経営しており、そのアマラこそが「大阪のおばちゃん」なのです。
まるで大阪のおばちゃんみたいなアマラの人柄
アマラは10代で出会ったウィンドサーフィンに心を奪われ、オリンピック選手にまでなった人です。そんな彼女はショップに来る人たちを全て家族のように受け入れ、そして一緒に楽しむことを忘れない素敵な人です。
彼女の中では、「日本に旅行に行った時に日本人がとても親切にしてくれたから、私もタイに来た日本人が困っていたら助けてあげたいという思い」を常に持ち、私たちが困りごとを相談すると、すぐに行動に起こして私たちを助けてくれます。私たちはそんな彼女に幾度となく助けられ、そして、家族のように受け入れてくれて、毎年彼女の誕生日会や年末のパーティ、日々何かイベントがあるたびに誘ってくれるのです。そんな彼女を私たち夫婦だけでなく、彼女のショップに訪れるタイ人、そして様々な国籍の人たちも大好きなのです。
アマラの夢～私たちの家である海をきれいにしよう～
そんな彼女の夢は、彼女を育ててくれた、彼女の大好きな海からゴミをなくすこと。そして、海の生き物が安心して暮らせることです。
発展途上国のタイでは、今もなおゴミの問題を抱えています。日本のようにきちんとした分別もなく、道路に置かれているゴミ箱からは異臭が漂い、道路わきにはゴミが散乱しています。海もまた同じで、大雨の翌日や海流によって、アマラのショップから続くビーチはゴミで埋め尽くされる時もあります。そのゴミはもちろん海の中でも漂い、誤って海ガメ等が食してしまったり、またゴミに絡みついて身動きがとれなくなってしまったりと海洋生物にも大きな影響を及ぼしています。
アマラは、その状態をどうにか変えようとして、ボランティアで幼稚園や小学校の子どもたちをショップに呼び、海洋生物に与えるゴミの影響等を説明し、そしてビーチクリーンをみんなで行い、その拾ってきたゴミを分別することを説明し、最後はレクリエーションをして、アマラが準備をした軽食を取り、楽しく1日を過ごすイベントを行っています。
私たちができること、すべきこととは…
私たちは彼女の活動の少しでも力になれたらと思い、時間がある時にはそのイベントに参加をしています。また、ウィンドサーフィンで海に出る前には自分の周囲のゴミ拾いを行います。すると、不思議なことにゴミ拾いをしていると、周りのみんなもゴミ拾いをし始めるのです。思うことは一緒であると感じる瞬間です。
一人ひとりができることは決して大きくはないけれど、一つ一つの小さなことが、周りを巻き込み大きなことを達成できると思います。
さいごに
アマラは、いつ遊びにいっても笑顔で私たちを迎え入れてくれ、帰る時にかけてくれる言葉は決まって「See you tomorrow」なのです。彼女にとって口癖かもしれないその言葉は「明日も彼女が私たちを迎え入れてくれる」という安心感があり、タイにきて良かったなと思う瞬間でもあります。
そんなアマラに会いたいと思ったらコチラ
Amara Water Sports
