COSMOSという文化が、会計業界の人材課題に風穴をあけた
「もう、経理を雇う必要はありません。」
そう語るのは、大阪のTFPグループを率いる岩佐孝彦さん。税理士法人・社労士法人を中心に、多角的なサービスを展開する会計事務所の経営者だ。
人手不足に悩む中小企業が増えるなか、岩佐さん自身も「人が採れない」現実に直面していた。そんなときに出会ったのが、Mamasan&Companyと、そこで展開されているCOSMOSという“仕組み”だった。
「普通の主婦が、仕組みでプロになる」──衝撃の出会い
きっかけは、船井総研の研究会での講演。Mamasan&Company代表取締役 田中茂樹氏が語った内容は、岩佐さんの心を揺さぶった。
「ウチは優秀な人材はそろっていません。むしろフツーの主婦ばかりです。」
思わず笑ってしまいそうなこの一言の裏には、“誰でもできる仕組み”という思想があった。 AIやフローチャート、マニュアルを駆使し、在宅ワーカーの力を最大化させるBPOモデル──それは、単なる外注ではなく、「属人化しない」組織づくりそのものだった。
COSMOSは、仕組みではなく“文化”だった
岩佐さんがもっとも感銘を受けたのは、在宅ワーカー同士が支え合うコミュニティ文化だった。
「マニュアルがあるから、やってくれ。……それだけでは、在宅ワーカーは動かない。」
この言葉に象徴されるように、Mamasan&CompanyのCOSMOSは、仕組み+文化+助け合いが融合した存在だった。それはまさに、”大阪のおばちゃん文化”のような、互助精神で支え合う職場環境──場所も時間も違うメンバーが、ひとつの成果に向かって協力し合う姿だった。
応募者殺到。人材不足に風穴が開いた瞬間
コーチングを受け、在宅ワーカーの採用募集を試みた岩佐さんの元には、 「通常では考えられないほどの応募」が殺到した。まさに、今までとはまったく違うブルーオーシャン。
在宅ワーカーの世界には、育児や介護などの理由で現場を離れざるを得なかった“埋もれたプロフェッショナル”たちがたくさんいたのだ。
「働く女性に、夢を与えてくれる」
岩佐さんの社員がこう語ったように、COSMOSの現場には 笑顔で働く“ママさん”たちの姿があった。
そして近年では、男性からの応募も増加中。 MBAや東大卒のキャリア人材が「育児・介護」を機に新しい働き方を模索している。
「働き手主体のコミュニティが企業の壁を越えていく」── COSMOSが描く未来は、いま確実に現実になりつつある。
在宅ワーカーを「雇う」のではない
岩佐さんは、Mamasan&Companyとの連携をこう位置づける。
「もう経理を雇う必要はない。管理業務はアウトソースして、 コア業務にこそ、人と資源を集中すべき時代。」
COSMOSは、その答えのひとつになり得る。 組織のOSが変われば、企業の未来も変わる。 そう確信して、彼はいま、COSMOSの一員として“新しい働き方”を育てている。
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