海外在宅ワーカーブログ

Mの独り言~3 番目の世界遺産にあるナカタアツヒト村

2020年2月27日 07:00 カテゴリー : 海外在宅ワーカーブログ

「カンボジアには世界遺産が3つある」と聞いて一番最初に思い浮かべるのは
12世紀のアンコール王朝が築いたアンコール遺跡群ではないでしょうか。
世界遺産ランキングでいつも上位にいるツワモノで、知らない方はいらっしゃらないと思います。

2つ目が2007年に登録されたプリアビヒィア寺院です。
9世紀末に建造された遺跡でアンコールワットよりも一段と古い遺跡です。
タイとカンボジアの国境紛争地域にある遺跡が世界遺産登録となり、
くすぶり続けていた両国間の国境線を巡る紛争を引き起こし、
国際司法裁判所にまで話がもつれこみました。(16年にカンボジア領土と認定)

そして3つ目が2017年に世界遺産登録されたソンボープレイクックです。
プリアビヒィアより更に古い7世紀初頭の遺跡郡でチェンラ王朝時代の建物と言われています。
カンボジア国土の中央にあるコンポントム州の北西部にレンガ造りを中心とした
六角形ヒンドゥー教祠堂が100祠程群集しています。
遺跡郡の祠堂の壁面には空中宮殿と呼ばれるレリーフがあり、人物像などはインド色が強く感じられ、
まさにプレ・アンコール期の雰囲気が伝わってきます。

このソンボープレイクックと聞いてピンとくる方はかなりのカンボジア通ですが
UNTAC ボランティアとして参加していた国際連合ボランティアのN氏がクメールルージュに
殺害された場所と聞くと40代ぐらいの方であればなんとなくご存じではないでしょうか。

1993年4月8日、国際連合カンボジア暫定統治機構が5月に実施される総選挙を支援する為に
コンポントム入りしていた N氏(当時25歳)は同行通訳とこの地で殉職しました。
当時、様々な憶測が行き交い、後任のUNTACボランティアの辞退が相次ぎ混乱したものの、
選挙は予定通り行われ、この地域の投票率は99.9%を記録(全国一)。
投票用紙の中からは N氏を追悼するメッセージが複数発見されたそうです。
N氏の無念の死を悼み、温かい人柄を慕い、 N氏の誠実な活動に感謝の気持ちを述べ、
また、日本にいる N氏のご家族の心を思いやる内容でした。

1995年に近隣再開発が行われた際には村民の強い希望でナカタアツヒト村と名づけられ、
収入源が乏しいこの村を支援する為、ご両親が基金を創設し集めた資金を寄付したところ、
村人の「その志を、そして日本の大勢の皆様の温かい心を、私たちの子供達、孫達に伝えていく為に、
アツが今も生きる地に学校を作りたい」と小・中学校が建設されました。
今日もアツ学校に村の子供達が元気に通っています。
在カンボジア日本人の一人としてナカタアツヒト村の村民が世界遺産と共に
新たな一歩を踏み出す事を願ってやみません。

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