Mamasan Times

経費精算代行は事務作業の外注ではなく、経理統制を再設計する構造型BPOです

2026年2月22日 13:00 カテゴリー : Mamasan Times

経費精算代行を検討する企業の多くは、「処理件数が多すぎる」「経理担当者の負担が限界」といった業務量の問題を理由に挙げます。しかし現場では、経費精算を外注したのに経理が楽にならない、差し戻しや確認が増えてしまったというケースが後を絶ちません。

その原因は明確です。経費精算を単なる事務作業として捉え、経理統制の構造として設計していないからです。本記事では、経費精算代行を「作業外注」ではなく経理統制を再設計する構造型BPOとして捉え、BPR・BPO・RPAとの違い、正しい導入順を解説します。

経費精算代行が失敗する本当の理由

経費精算代行がうまくいかない会社には、共通点があります。

📍経費規程が形骸化している
📍判断基準が人によって違う
📍承認フローが属人化している

この状態で外注すると、

🌀差し戻しが増える
🌀判断がすべて社内に戻る
🌀管理工数が逆に増える

という結果になります。問題は外注先ではありません。経費精算業務が統制構造として整理されていないことです。

経費精算業務は「入力」ではなく「経理統制」である

経費精算は、レシートを入力し、金額を合わせる作業だと思われがちです。

しかし実際には、

✔経費として認めるか
✔規程に合致しているか
✔勘定科目は適切か
✔例外処理をどう扱うか

といった判断業務の集合体です。経費精算代行の本質は、この判断を人の経験に依存させず、構造に落とすことにあります。

経費精算代行・BPR・BPO・RPAの違い

項目経費精算代行BPRBPORPA
主な目的精算業務の運用業務構造再設計業務外部化作業自動化
対象範囲経費処理判断・統制定型業務繰返作業
単独導入
失敗要因統制未整理現場不在設計不足例外対応

経費精算代行は、BPRで経理統制を整理したあとにBPOとして導入して初めて機能します。

経理統制がないまま経費精算を外注すると起きること

統制設計を行わずに外注すると、

❎申請基準が外注先に伝わらない
❎承認判断が経理に戻る
❎経理が「確認工場」になる

結果として、処理は外に出たが、判断はすべて社内という最悪の構造になります。これはBPOではありません。単なる作業分断です。

現場事例:経費精算代行を導入して混乱した会社

ある中小企業では、経費精算代行を導入しました。

しかし、

・申請ミスが頻発
・差し戻し件数が急増
・経理の確認工数が倍増

原因を整理すると、

👉経費規程が更新されていない
👉例外対応が属人化
👉判断ルールが言語化されていない

という経理統制の欠如でした。BPRで統制ルールを再設計し、「外に出す業務」と「社内に残す判断」を切り分けたことで、経費精算代行は初めて安定稼働しました。

経費精算代行の正しい導入ステップ

ステップ1:経理統制を整理する(BPR)

📌経費規程の再定義
📌判断基準の明文化
📌例外処理ルールの整理

ステップ2:外注範囲を決める(BPO)

📌入力・チェックは外に
📌判断・承認は内に

ステップ3:RPA・DXを検討する

📌定型入力
📌データ連携
📌管理工数削減

この順番を守ることで、経費精算代行は業務効率化と統制強化を同時に実現できます。

よくある質問(FAQ)

Q1. 経費精算代行とBPOの違いは何ですか?

業務単位か、構造単位かの違いです。

Q2. 小規模企業でも必要ですか?

規模より属人化の有無が重要です。

Q3. RPAだけでは不十分ですか?

判断が必要な業務はRPAでは代替できません。

Q4. 完全外注は可能ですか?

判断まで外注すると経理統制が崩れます。

Q5. どこから相談すべきですか?

外注先探しではなく、統制設計からです。

まとめ|経費精算代行は経理統制を再設計する構造型BPOです

経費精算代行は、単なる事務作業の外注ではありません。経理統制を構造として再設計し、判断を安定させるためのBPOです。外注しても楽にならない場合、問題は人ではなく構造にあります。経費精算代行を「楽になる施策」に変えるために、まずは経理統制と業務構造の整理から始めてみませんか。

ママさん総研では、BPR・BPOを前提とした経理業務設計のご相談を承っています。

お気軽にお問い合わせください。


この記事をSNSでシェア

この記事は役に立ちましたか?

ご不明点がございましたら、
お気軽にお問い合わせページよりご連絡ください!