Mamasan Times

業務標準化が進まない会社は、ルールではなく仕事構造を標準化できていません

2026年2月12日 13:00 カテゴリー : Mamasan Times

業務標準化というと、「マニュアルを作ること」「ルールを決めること」だと捉えられがちです。しかし実務の現場では、業務標準化に取り組んでも、結局人に依存したままというケースが少なくありません。その原因は、現場の理解不足や努力不足ではありません。標準化の対象が、仕事構造ではなく手順に留まっていることにあります。

Mamasan&Companyは、在宅ワーク・非同期・BPO・AI活用を前提に、業務を実際に回す中で、「標準化が機能する会社」と「形骸化する会社」の違いを見てきました。本記事では、業務標準化を「ルール整備」ではなく、仕事構造を再設計するための取り組みとして捉える視点を、現場目線で解説します。

業務標準化はマニュアル作成から始めると失敗します

業務標準化を進めようとすると、最初に着手されやすいのがマニュアル作成です。

しかし、

🌀マニュアルはあるが使われていない
🌀結局、聞かないと分からない
🌀例外対応は人に戻る

という状態に陥る企業は非常に多くあります。

なぜマニュアルが機能しないのか

理由は明確です。仕事の前提条件や判断構造が整理されていないまま、手順だけを書いているからです。業務標準化とは、「どうやるか」を揃えることではありません。「どこまでを標準とし、どこからを判断に委ねるか」を決めることです。

業務標準化の本質は「作業」ではなく「判断」を揃えることです

業務が属人化する最大の要因は、作業内容ではなく判断基準のばらつきにあります。

現場でよく起きている状態

・人によって判断が違う
・前提条件が共有されていない
・例外対応が積み重なっている

この状態で業務標準化を進めても、標準は定着しません。業務標準化で揃えるべきなのは、

💡どこで判断が発生するのか
💡どの判断は固定し、どれを委ねるのか
💡判断できない場合の戻し先

といった判断の構造です。

在宅・非同期環境では業務標準化が不十分な仕事は必ず止まります

Mamasan&Companyでは、在宅ワーク・非同期を前提に業務を運用しています。

この環境では、

❌口頭前提
❌属人的な判断
❌「その場で確認する」

といった業務は成立しません。

在宅環境は業務標準化のテスト環境である

在宅・非同期環境では、標準化されていない仕事が、必ず止まります。これはデメリットではありません。

むしろ、

✅どこが曖昧か
✅どこが人に依存しているか

が明確になります。

業務標準化とは、この「止まるポイント」を構造として解消することです。

業務標準化とBPOを切り分けないと混乱します

業務標準化とBPOは、混同されがちです。

よくある失敗パターン

・標準化が終わらないまま外注する
・外注しながら標準化を進める

この進め方は、ほぼ確実に混乱を生みます。

正しい順番

業務構造を整理する(判断と作業を分ける)
標準化する範囲を決める
標準化された業務をBPOに載せる

    BPOは標準化の代替ではありません。標準化された仕事構造を、経営装置として運用する手段です。

    業務標準化が機能する会社は「揺らがせる部分」を決めています

    すべてを標準化しようとすると、現場は硬直します。一方で、標準化が甘いと属人化は解消されません。

    機能する業務標準化の考え方

    💡ルールは固定する
    💡判断基準は明文化する
    💡例外は想定しておく

    つまり、「揺らがせる部分」と「固定する部分」を分けることが重要です。業務標準化とは、現場を縛るためのものではなく、現場が判断しやすくなる状態をつくることです。

    業務標準化の成果は「人が変わっても回る」ことです

    正しく設計された業務標準化の成果は、効率化だけではありません。

    ⭐引き継ぎが容易になる
    ⭐人が変わっても品質が保たれる
    ⭐外注やDXが検討しやすくなる

    これは、仕事が人に依存しない構造に変わった結果です。業務標準化とは、成長しても破綻しない仕事構造をつくるための基盤です。

    業務標準化を進める前に確認すべきポイント

    業務標準化を始める前に、次の点を説明できるか確認してください。

    標準化前チェックリスト

    📝誰が、どこで判断しているか
    📝例外はどこで発生しているか
    📝標準にできない理由は何か

    これが説明できない場合、必要なのはマニュアル作成ではなく、仕事構造の整理です。

    まとめ|業務標準化は仕事構造を再設計するための取り組みです

    業務標準化が進まない原因は、現場の努力不足ではありません。標準化すべき対象を、仕事構造として捉えられていないことです。ママさん総研では、Mamasan&Companyの実務経験をもとに、「形骸化しない業務標準化」の考え方を発信しています。


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