Mamasan Times

多様な働き方は“制度”ではなく“設計”で決まる ― 分散組織でも成果が出る業務設計の条件とは

2026年3月8日 13:00 カテゴリー : Mamasan Times

多様な働き方を導入したのに、生産性が落ちた。コミュニケーションが増え、管理職の負担が重くなった。そんな声を多く聞きます。問題は「多様な働き方」そのものではなく、それを支える業務設計の不在です。

本記事では、在宅・時短・業務委託・海外分散を前提に18年以上BPOを運営してきたMamasan&Companyの実務から、多様な働き方を“成果につなげる設計”の具体策を解説します。

多様な働き方が失敗する本当の理由

テレワークやフレックス制度を導入したものの、「結局出社前提の運用に戻った」「情報共有が煩雑になった」という企業は少なくありません。原因は明確です。

“働き方”だけを変えて、“仕事の構造”を変えていないからです。

従来の業務は、

・同じ時間に集まる
・口頭で補足する
・経験者が都度フォローする

ことを前提に成り立っています。この構造のまま、多様な働き方を導入するとどうなるか。

🌀チャットが増え続ける
🌀会議が増える
🌀管理職に判断が集中する
🌀「あの人しかわからない」仕事が残る

制度ではなく、業務設計の問題なのです。

多様な働き方を機能させる3つの設計原則

① 業務の可視化:曖昧さを排除する

多様な働き方の前提は「誰がやっても同じ品質」です。Mamasan&Companyでは、業務を必ずフローチャート化し、分岐条件・担当・アウトプットを明確にします。これは単なるマニュアル作成ではありません。

✅判断ポイントはどこか
✅確認責任は誰か
✅入力と出力は何か

を構造として整理します。実際に、月次決算業務を分解した際、ベテラン担当者の“無意識の補正作業”が可視化されました。その結果、属人化していた確認工程を標準化し、残業時間を削減できました。

可視化は「見える化」ではなく、「再設計の前提条件」です。

② 分散前提設計:時間と場所を固定しない

多様な働き方では、同時に集まらないことが前提です。

そのため、

📌非同期で進む
📌途中で人が変わっても止まらない
📌細切れ稼働でも回る

設計が必要です。実務では、60分の業務を10分単位に分解し、分散処理できる構造にします。これにより、時短ワーカーや海外メンバーが連携可能になります。重要なのは「人に合わせて仕事を切る」のではなく、「仕事を構造的に分解する」ことです。

③ 判断の共通言語化:管理職の負担を減らす

多様な働き方が進むほど、管理職に判断が集中します。そこで必要なのは、判断軸の設計です。

💡どこまで自己判断してよいか
💡どの基準でエスカレーションするか
💡優先順位の付け方は何か

これを明文化しない限り、分散組織は回りません。実際、採用事務BPOの現場では、合否連絡の基準が曖昧だったために対応が属人化していました。基準を整理し、判断フローを明確にしたことで、リードタイムを短縮し、応募者満足度が向上しました。

多様な働き方は“自由化”ではなく“構造化”である

多様な働き方とは、自由に働くことではありません。構造が強いからこそ、自由が成立する。これは在宅ワーカー340名を含む約420名体制で運営するMamasan&Companyの実感です。

制度導入ではなく、

📌業務を分解し
📌不要業務を排除し
📌自動化すべき部分を見極め
📌人が担うべき価値業務に集中させる

この再設計があって初めて、多様な働き方は“成果を生む仕組み”になります。

多様な働き方の設計はBPRである

多様な働き方の本質はBPR(業務プロセス再設計)です。働き方の議論を制度や文化論に留めている限り、改善は進みません。

✅Bullshit Job(やめるべき仕事)を排除する
✅Routine Workを構造化する
✅Valuable Jobへ人材を再配置する

こうした整理が必要です。多様な働き方とは、単なる福利厚生施策ではなく、企業の競争力を左右する経営テーマです。

まとめ|多様な働き方を“設計”できていますか?

多様な働き方は、導入がゴールではありません。設計できていなければ、生産性は下がり、管理職は疲弊し、現場は混乱します。しかし、構造を設計すれば、コストは変動費化し、属人化は解消され、創造業務へ人材を再配置できます。

私たちは、在宅・非同期・AI活用を前提とした組織運営を18年以上実践してきました。多様な働き方を「制度」で終わらせず、「設計」に昇華させたい企業様は、ぜひ一度ご相談ください。


※本記事は、在宅ワーク・業務設計・非同期マネジメントを実践するMamasan&Companyの現場知見をもとに執筆しています。

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